イートジャストのヴィーガンエッグEU規制当局の認可を取得
|サンフランシスコに本社を置くイートジャストは、同社の代表商品である緑豆ベースの植物性代替卵「ジャストエッグ」について、欧州委員会から認可を取得した。
イート・ジャストは、EUから植物性代替卵「ジャストエッグ」の認可を既に受け、今年後半に欧州市場に進出する予定だ。このジャストエッグは緑豆を原料とし、見た目・調理法・味のすべてにおいて鶏卵に似た斬新なヴィーガンエッグであり、アメリカで人気である。
イート・ジャストの共同創業者兼CEOであるジョシュ・テトリック氏は声明で「気候変動、健康、動物福祉など理由はさまざまですが、ヨーロッパの先進的な消費者は米国での発売日以来、JUST Eggを求める声を上げている。また、小売店や外食産業からの関心も高い。今回の承認で、年内にヨーロッパ全域で流通開始する道が開けたことに感謝する。」と述べた。
また、イートジャストは、「ヨーロッパの消費者がより多くのヴィーガンの選択肢を望んでおり、植物性代替卵は”最大のチャンスである分野の一つ “だ」と述べている。一方、同社が扱う植物性の食品は代替卵だけでなく、2020年にシンガポールで培養肉の規制認可を世界で初めて取得している。
ヨーロッパにおけるプラントベース食品
実際にヨーロッパの植物性食品市場は上向きで、植物性食品全体の売上は2020年に36億ユーロに達し、2019年から28%、2018年から50%近く増加した。そして、ProVeg Internationalが2020年に発表したレポートによると、中でも代替卵は大きなチャンスのある市場となっているとのことだ。
引用元:Eat just
また、イートジャストによると、欧州委員会のFarm to Fork戦略などといった政府のプログラムも、人間の健康と持続可能性の両方の観点から、より植物由来の食品へのシフトを支持しているとのことだ。そして、欧州植物性食品連盟のような業界団体が、欧州委員会、欧州議会、加盟国に対して、「植物性食品分野が成長し、気候変動や公衆衛生などの問題に対処できるようにする」ことを求めていると紹介している。
加えて今回の発表は、IPCCの第6次気候変動報告書の第3弾が発表されたことを受けて行われた。この報告書では、パリ気候協定で2015年に設定された目標値1.5℃以下に世界の気温を抑えるためには、10年後までにメタンを33%削減することが重要であるとし、排出量削減の必要性を強調している。実際にメタンは炭素よりも熱を逃しにくく、主に工場生産の副産物として発生する。
EUでの展開
テトリック氏とイートジャストは、第4四半期にジャストエッグの欧州での発売を予定している。「欧州委員会と欧州自由貿易連合から承認されたことで、他の企業が同じ申請プロセスで認可を受けない限り、ジャストエッグは5年間、緑豆を原料とする卵として、EUで唯一認められることとなった」と同社は述べている。
引用元:Eat just
「緑豆タンパク質は1997年5月以来、ヨーロッパのすべての新しい食品成分を管理する体制の下ではじめて安全であるとみなされた、新しいマメ科のタンパク質だ」とイート・ジャストは述べている。(同社は欧州委員会とEFSA(欧州食品安全機関)への申請において、Analyze & Realize GmbH(ドイツのコンサルタントおよび臨床研究プロバイダー企業)と協力した。)また、同社は英国食品基準庁(Food Standards Agency)の認可取得にも取り組んでいる。
Eat Justの米国での売上がヨーロッパ市場での可能性を示しているとすれば、同社はヨーロッパで成功するでしょう。成功を裏付けるデータとして、Plant Based Foods AssociationやGood Food Institute、データ収集機関SPINSのデータによると、植物性卵のカテゴリは2021年に42%増加した。また、2019年以降、米国における植物性卵の売上は1,000パーセント以上成長し、ジャストエッグは市場の99パーセントを占めている。
参考サイト:
https://www.greenqueen.com.hk/eat-justs-vegan-egg-eu/
食べることが大好きです。代替肉は2015年にモスのソイパティで初めて食べて以来色々な商品を食べています。代替肉を食べたことがない人にもよく伝わる実食レビューやその他情報をお届けしていきます!