スーパーで買える大豆ミート(代替肉)商品をまとめてみた
|
最新更新日:2021年1月31日
お肉に替わる代替タンパクとして大豆を使って開発され、味や食感を肉に似せた大豆ミート。ここ最近、ドトールやファミマ、無印良品などがこぞって大豆ミート商品を発売したことで人気が高まってきている。
特徴として挙げられるのが、動物由来の成分が含まれず、カロリーも低い点。プラントベースの食生活をされている方や宗教上の観点から魚や肉を食べられないという方には嬉しいアイテムで、年齢を重ね健康に気を遣うようになった方にもおすすめだ。
数年前まではこの大豆ミートに関して、「名前は知っているけれど美味しくない」といったネガティブな意見も多く見受けられた。しかし、近年では人気、味ともに進化し、市場としても世界的に急速な発展を遂げている。
日本国内でも、特別なお店へ行かなくとも近くのスーパーで簡単に手に入れることができる。本記事では、そんなスーパーで売られている大豆ミートの商品をいくつか紹介したいと思う。
目次
① マルコメの「大豆のお肉」

最もオーソドックスな大豆ミート商品として名高いのが、マルコメ株式会社が販売している、「大豆のお肉」シリーズ。
マルコメ株式会社は日本人の食卓には欠かせない味噌を製造している会社だ。味噌の主原料である大豆を取り扱っていることから、「大豆をもっと美味しく、手軽に」というキャッチフレーズのもと、ダイズラボという特別チームを発足して開発するようになった。
現在マルコメが販売している「大豆のお肉」は、お湯で戻す必要がなく下味がついているタイプと乾燥していてお湯で戻すタイプのものと2種類ある。
特におススメなのが、前者の湯戻し不要でそのまま使えるタイプのものだ。従来の大豆ミート商品は乾燥させた状態で販売されているものが多く、乾燥椎茸や切り干し大根の手順同様に、調理の際には一度お湯で戻す必要があった。
しかし、このマルコメの湯戻し不要タイプのものはいわゆるレトルト状態で販売されており、こうした手間を省くことができるので忙しい主婦の味方と言える。
また、大豆特有の匂いや風味が残り、お肉の代用品としてはお粗末なものも多かったが、この点マルコメの大豆のお肉の場合は、簡単な下味が付けられているので食感はそのままに、風味もお肉そのものになっている。
この他にも、コレステロールフリー、高タンパク質、低脂質、食物繊維たっぷりといった点も魅力的だ。
この「大豆のお肉」シリーズにはミンチタイプ、フィレタイプ、ブロックタイプの3種類があり、料理の用途に合わせて選ぶことができる。ミンチタイプはひき肉の代わりとして代用が可能で、麻婆豆腐やハンバーグなどに使用される。フィレタイプは薄切り肉の代わりとして代用が可能で、肉野菜炒めや回鍋肉などに使用することができる。ブロックタイプはブロック肉の代わりとして代用が可能で、カレーライスや酢豚などに使える。
1袋あたり200gの容量だが、一般的に販売されている乾燥タイプの大豆ミートとは異なり生なので、その分水分を多く含んでいる。200gまるまるの要領ではないという点には注意が必要だ。
また、口コミでも評価が高い大豆のお肉シリーズだが、少し値段が高い点が懸念としてあがっている。これから先、もう少し手軽な価格帯になるとなお手に取りやすくなるだろう。
※詳しい商品情報はこちら
② 大塚食品の「ゼロミート」

そんなマルコメの「大豆のお肉」シリーズに負けじと登場したのが、大塚食品株式会社が販売する大豆ミートのハンバーグで、その名もゼロミート。
ゼロミートは現在2種類展開されている。どちらもハンバーグの代用品として開発されており、デミグラスタイプハンバーグとチーズインデミグラスタイプハンバーグに分けられる。
ゼロミートの最大の特徴は、電子レンジ一つで簡単に食べられることだ。デミグラスソースでしっかりと味付けがされたゼロミートは、チルドフードの一つとして仲間入りを果たした。
料理をする習慣がない人や、手間暇をかけられないという人にはもってこいの商品となっている。また、こちらのデミグラスソースはトマトペーストや赤ワインで作られており、動物由来のものは含まれていない。
さらに、チーズインタイプのチーズもなんと動物由来のものは一切含まれていない。従来チーズは生乳から作られるため、動物由来の食品に分類されるが、この商品では、豆乳をベースとしたチーズを開発しているという徹底ぶりだ。
内容量は、1袋に140g相当のハンバーグが1つ。スーパーだけでなく、コンビニでも一部販売されている。これから開発が進む中で、ハンバーグ以外のメニューのゼロミートの登場も期待できそうだ。
なお、こちらのゼロミートはオンラインショップからの購入も可能なので、近くのスーパーに売ってないという方はチェックしてみてはいかがだろうか。
※詳しい商品情報はこちら
③ 伊藤ハムの「まるでお肉!」大豆ミートシリーズ


そしてここ最近スーパーで見かけることが多いのがこちら、伊藤ハムの「まるでお肉!」大豆ミートシリーズだ。こちらのシリーズの商品は、「肉だんご」、「メンチカツ」、「やわらかカツ」、「ハムカツ」、「ナゲット」、「からあげ」、「ハンバーグ」 と全部で7種類と豊富だ。(ハンバーグは訪れたスーパーでは見当たらなかった)
公式サイトによれば、食感・味・香りそれぞれで以下の点にこだわったという。
①食感:まるでお肉のような噛み応えを感じられるように、大豆たん白の種類を吟味しました。
伊藤ハム公式サイト
②味:伊藤ハムが長年培ってきた肉への味付けを大豆ミートに応用しました。
③香り:大豆と相性の良い香辛料を使用し、大豆ミートの良さを引き立てました。
価格は300~400円(税抜)とのことで、比較的手ごろな価格でおかずの一品としてちょうどいいかもしれない。筆者も何度か食べたことがあるが、特にメンチカツとハムカツは本物の食感に非常に近く、満足度も高かった。
ただし、どの商品も卵と乳成分(そして添加物)を含んでいるため、必ずしも健康にいいとは言い切れない点は頭の片隅に置いておくべきだろう。
※詳しい商品情報はこちら
④ マルコメの「ダイズラボ 惣菜の素」シリーズ

豆腐コーナーの脇でよく見かけるのがこちら、マルコメの「大豆ラボ 惣菜の素」シリーズだ。
こちらの惣菜の素シリーズは、先ほどの「大豆のお肉」とは異なり既製品のため、特に調理も必要なくそのまま食べることができる。キーマカレーやボロネーゼ、麻婆豆腐、そぼろなどラインナップも幅広い。
現在は300円弱とやや高めの値段だが、より手ごろな価格になってきたら手を伸ばしやすくなるだろう。
※詳しい商品情報はこちら
⑤ pascoの「大豆ミートのふわふわバーガー」
おかずとして使われることが多い大豆ミートだが、最近では惣菜パンの具としても使われている。12月1日にpascoから発売されたばかりの、「大豆ミートのふわふわバーガー」もその一つだ。

こちらの商品は、 豆乳入りのしっとりとしたパン生地で大豆パティとオーロラソースをはさんで焼き上げたものとなっている。 関東、中部、関西、中国、四国地区にて販売中のようだ。
筆者は実際に食べてみたが、サイズはスーパーで売っている普通の惣菜系バーガーと比べて小さい。パティに関しては食感も普通で、大豆くささはなく、思っていたよりもおいしく食べることができた。オーロラソースがいいアクセントになっている。
価格が128円(税抜)とやや高めなのがネックだが、小腹がすいたときにはぴったりの商品だ。
※詳しい商品情報はこちら
2021年に入ってからの最新情報として、3月にプリマハムから大豆ミート商品が新たに発売されるようだ。その名も「Try Veggie(トライベジ)シリーズ。こちらはマルコメ社「ダイズラボ」とコラボレーションした新シリーズで、手に取りやすい価格帯で、食べきりサイズなのが特徴だ。
リリースされる商品は、ハンバーグ(67g, 127円)、甘酢のミートボール(67g, 128円)、ミニフライドチキン(63g, 128円)、ミニメンチ(63g, 128円)の計4種類だ。
詳しい製品情報については分かり次第、こちらの記事でお知らせしていく。
番外編:「畑のお肉のカレーそぼろ」@業務スーパー

また、番外編として、業務スーパーが独自に販売している商品もある。
その名も「畑のお肉のカレーそぼろ」。名前の通りそぼろ状に大豆ミートが加工され、さらにカレー風味に味付けがされている。瓶に詰めて販売されており、食べたい時に食べたい分だけ振りかけて食べられるのが特徴だ。
内容量は160gと大豆ミート商品としてはまれにみる大容量で、業務スーパーならではと言える。
お値段もお手頃だ。癖のないカレー味で、口コミではお子様からも人気のようだ。常温で保存が可能で、ごはんにふりかけるだけで手軽に美味しく食べられるため、お手軽さや調理の手間を考えてもとても魅力的。
このように、スーパーでもたくさんの種類がある大豆ミート商品。それぞれに特徴があり、用途によって自由に使い分けることができる。すでに調理が簡単なものが多数販売されているが、これから先ますます市場が展開されていくことだろう。いくつか試してみて、ご自身の好みに合うものを見つけてみてはいかがだろうか?
