イギリス初のヴィーガン「肉屋」が ロンドンにオープン
|Rudy’s Vegan Butcher(ルディーズ・ヴィーガン・ブッチャー)は、持続可能な食生活のトレンドが高まる中、様々な代替肉製品を実店舗とオンラインの両方で販売するとしている。
今月、イギリス初のヴィーガン「肉屋」がロンドンにオープンする。プラントベースのファーストフード店「Rudy’s」がイズリントンに常設店舗をオープンし、大豆とセイタン(グルテンミート)を使ったプラントベースのベーコン、チキン、七面鳥を販売する。
11月1日の世界ヴィーガンデーに合わせてオープンするRudy’s Vegan Butcherでは、自家製プラントベースのパストラミカット、バーガーパテ、チーズソース、チリコンカンなどを持ち帰って調理できるほか、フェイクミートボール、ローストターキー、プルドポーク、チキンパテ、ロブスターなどを販売する予定だ。
開店に先立ち同社は、オンラインストアを開設。プラントベースのソーセージ、スクランブルエッグ、ブラックプディング、スモークハム、ペペローニ、サラミ等の製品を販売し、イギリス国内向けに配送する。
Rudy’s Vegan Butcherは、英・カムデンにある同社のヴィーガンダイナーに併設される。開店を祝いRudy’sは開店初日に訪れた客へ無料で、ベーコン(Bacon)ならぬ「ベイコン(baycon)」を5,000枚以上振舞うということだ。
これは肉や乳製品などの動物性食品が与える環境、気候、健康への影響に対する世間の意識が高まり、プラントベース食品に対する消費者の需要が急増していることによる動きである。
イギリスの成人2,000人を対象にした2018年の世論調査では、4分の1以上の人が食生活において「肉を減らしている」ことがわかり、この傾向は今後も広く拡大することが予想される。
大手ファストフードチェーンのサブウェイも、顧客の需要の高まりに対応してヴィーガンサンドイッチのメニューを拡大した。また、西ロンドンのヒリングドン病院は、イギリスの病院で初めて保健サービススタッフに対して温かいヴィーガン食の自動販売機を設置した。
世界の代替タンパク市場は、食肉のサプライチェーンにおけるコロナウイルスのパンデミックによる好影響があるものの、2020年の11億ドル(約1150億円)から2025年までに179億ドル(約1兆8700億円)へ成長すると予想される。ユニリーバ、テスコ、ネスレなどの大手企業もプラントベース食品への投資を強化している。
参考サイト:https://www.businessgreen.com/news/4022031/uk-vegan-butcher-open-london