英国バーガーキング、2031年までにメニューの50%をプラントベースに
|イギリスのバーガーキングの店舗では、肉を植物性のオプションに積極的に置き換えている。
イギリスの朝刊紙「inews」でバーガーキング英国CEOのアラスデア・マードック氏はこう説明した。
“チェーンのメニューに他のオプションであるプラントベースメニューを追加して、置き換えることは、結果的に10年以内に動物性のメニューが半減する可能性がある。
我々がプラントベースのメニューを導入すれば、おそらく賛成派と否定派で意見が分立するだろう。
「肉製品が減るのか」という問いに対して、最終的には「YES」となるであろう。時間の経過とともに、私たちの総売上に占める牛肉の販売量は減少している”
バーガーキングのプラントベース
昨年1月、バーガーキングUKは、卵ベースのマヨネーズを含む植物性のパティを使用したバーガー「Rebel Whopper」を発売した。
さらに、チキンロワイヤルバーガーやナゲットなどの植物性バージョンを追加する予定だ。
また、2021年1月には、定番のベジビーンバーガーを「ザ・ビーガンビーンバーガー」(乳製品のチーズと卵ベースのマヨネーズを含まない)としてリニューアルした。
イギリス以外では、2019年に全米7,000以上の店舗でImpossible Whopperを発売したことを受けて、バーガーキングはプラントベースの方向へと躍進を続ける。それ以来、国際的なチェーンは、世界中でさまざまなプラントベースのバーガーを発売してきた。
直近では、バーガーキングはオランダのブランド「The Vegetarian Butcher(2019年にユニリーバに買収された)」と提携し、ヨーロッパ、中東、アフリカの25カ国でプラントベースの商品をメニューに追加した。
これまでのところ、これらの提携により、メキシコでは「Whopper Vegetal」、中国では「Plant-Based Whopper」、ドイツでは「Vegan Chicken Nuggets」が発売されており、今後も追加される予定だ。
韓国や日本などの他の市場では、バーガーキングはオーストラリアのブランドv2Foodと提携し、プラントベースのバーガーをメニューに加えている。
日本のプラントベースワッパー定番メニューに
日本のバーガーキングは2020年12月11日、2年間の試行錯誤の上生み出された大豆由来の100%植物性パティを使用した「Plant-based WHOPPER」を販売した。
おいしさの秘訣は直火焼き製法を行っているためで、スモーキーで香ばしい味わいを生み出している。
プラントベースワッパーは当初期間限定・数量限定の発売であったが、好評により定番メニューに仲間入りした。
スペイン(マドリード)に完全ベジタリアンレストランをオープン
さらに、バーガーキングはスペインのパセオ・エル・プラド通りに1か月間完全ベジタリアンメニューのみのポップアップをオープンした。
メニューには、プラントベースのナゲットやワッパー、ベジタリアンブッチャーのロングベジタルも新しく導入している。
今後も世界に羽ばたくバーガーキングの植物性メニューの推進に期待ができる。
参考:Burger King UK Menu to Be 50 Percent Plant-Based by 2031 | VegNews