Eat Justとインポッシブル・フーズがいよいよアジア圏に大きく進出

 植物由来の代替食品を手がける米国のベンチャー2社が先週、アジア地域での展開に向けて大きな一歩を踏み出し、代替タンパク質に対するニーズの高まりを強調した。

 まず一つがサンフランシスコを拠点とし、代替卵で有名な植物性食品のスタートアップEat Just(イート・ジャスト)だ。19日末、Eat Justは食品投資ファンドProterra Investment Partners Asiaと提携を組み、JUST Egg(ジャスト・エッグ)をアジア全域に展開することを発表した。この提携により、Eat Justはアジア初の生産施設を建設することとなる。

引用元:Eat Just

 Proterraは最大1億ドル(約104億円)を出資し、Eat Justは最大2,000万ドル(約20億円)を投資してシンガポールに生産施設を建設する。Eat Justのプレスリリースによれば、工場は 「何千トンものタンパク質を生成していく」ということだ。 この契約から子会社となるEat Just Asiaも設立され、地域全体でJust Eggの製造業者や流通業者にサービスを提供していくことになる。

 この新たな生産施設は、シンガポールでは最大規模のもので、アジアにおける植物性タンパク質の需要拡大に対応する。Eat Justの主力商品である植物性代替卵は、韓国、タイ、香港で既に販売されている。
 また、同社は前述のプレスリリースで、すでにEコマースで製品を販売している中国本土での未発表の提携についても言及している。

 さらに、Eat JustとProterraは、Eat Justが既に開発を進めている動物細胞由来の培養肉の商業生産を拡大するための協議も進めているという。


 そして同じく19日末、アメリカのインポッシブル・フーズ(Impossible Foods)がアジアで初めて植物肉製品を小売店で販売すると発表した。今後、香港とシンガポールの200の食料品店で購入できるようになる。

 香港では100店舗のParknShopとParknShop子会社の店舗で購入することができるほか、Parknshop.comではオンラインでの注文配送も可能となっている。シンガポールでは、インポッシブルのプラントベースのビーフをFairPriceの100店舗とRedMartで購入可能となる。

 インポッシブル・フーズは2018年にレストランでアジア市場にデビューしたが、同社の製品が一般家庭向けに提供されるのは今回が初めてとなる。

参考サイト:https://thespoon.tech/eat-just-and-impossible-foods-both-made-major-expansions-to-asia-this-week/