深セン代替肉企業が業界最高の融資を達成、中国のレストランに並ぶ

深センの植物肉スタートアップ星期零(STARFIELD)が2020年3月12日に、アメリカのNew Crop Capital、MatrixPartners Chinaなど有名なベンチャーキャピタルから数千万元(約数億円)の資金調達を完成ことを発表し、中国国内最高の融資金額を果たした代替肉企業になったということだ。

植物代替肉

アメリカのプラントベースフード協会からの報告によると、2019年プラントベースフード(代替肉)の売上は11%増加して50億米ドル(約5300億円)に達しており、その中で、植物肉製品も18%増加という高い数字を出しており、数年間で市場規模は9.39憶米ドル(約1000億円)に上った。アメリカは近年Beyond Meat、Impossible Foodなど注目を集めているが、中国側ではすでに代替肉を食べていたという話もある。

実は仏教徒の食事から濫觴し、豆腐やシイタケなど野菜をもどき肉の料理にする菜食文化の歴史が千年もあるのだが、本物のお肉と似たような味や食感、風味まで擬似するにはかなりな料理の技術が求められ、時間も手間もかかってしまう。伝統的な植物肉を量産するにはほぼ不可能だと思われていたが、プラントベースフードの流行りによって、今までの植物代替肉がテクノロジーのの力を借りて、どのような姿で中国人の食卓に復活し、どのような方法で消費者に受け入れてもらえるのか大きな課題点となる。

豆腐由来の“素鱼”

今回注目されているスタートアップSTARFIELDは2019年8月深センに設立された会社で、創業者のkiki氏は12日のリリースで自社の植物代替肉を紹介した。主な原料としての大豆のタンパク質を抽出して、それから加熱、圧縮、冷却、成形などの工程を行い、本物のお肉の構造と同じような繊維状タンパクが作られ、風味を出す物質に分子技術を使うことで、お肉の味と匹敵できるようになる。

Kiki氏の発表によると、STARFIELDの植物肉は発売して半年の間に、第3代までアップグレードしてきた。人工香料や色素などを添加せずに生肉の色と食感を再現できたうえに、初めて植物脂質酸化技術を使ってお肉の本来の香りも出せるようになった。

STARFIELDの植物肉と牛肉の栄養価比較

 ではプラントベースミートと本物のお肉の価格と比べるとどうでしょうか?Beyond Meatとimpossible Foodは当地売価が1キロ当たり15ドル(約1600円)で、ほかの加工ミートに比べると倍ぐらいあり、中国に上陸したOmnipork(本社:香港)の売価は60元(約1000円)で、中国生鮮食品ECモールでの売価50元(約850円)よりやや高くて、STARFIELDの値段も豚肉と牛肉の間にあるという情報から見ると、欧米より安いコストと素食文化の源があることで、プラントベースミートが中国市場での発展力がかなり有望だと思われる。

 Kiki氏は “市場を切り開くと同時に、レストラン、食品、通販や小売りの企業とのコーポレーションも我々のマーケティング戦略の重要な部分です。まずは消費者が植物肉を試してみる機会を作ることが大事と考えています”と語っている。

STARFIELD が2019年に販売し始めた後に、人気ミルクティーのブランド「奈雪の茶」と提携し、フラッグシップ店で三種類のハンバーグを試験販売し、その時には、1時間以内で売り切れるという勢いがあり、植物肉製品に一定の人気があることが検証された。

また、昨年12月末に有名な食品ブランドやレストランなどと中国で初めてのプラントベースフードの展示会を開き、それを機に、北京、上海、深センなどで植物肉のケータリングサービスを始めた。今年の四月には、中国国内において数百のレストランにてSTARFIELDの植物肉コラボ製品を口にすることが可能になる。

ちまき専門店とのコラボ製品(5月販売予定)

市場開拓の面では、食品事業者との提携だけではなく、ECモールで植物肉の通販を始め、消費者に体験方法の選択肢を提供するという狙いも、近いうちに果たせるということだ。

環境保護を人類の課題の一つとする現代では、食材は注目される話題となっている。特に昨年の中国の豚インフルや昨年末から拡大している新型コロナウイルスは野生動物が引き起こしたとされる見方も出ていることもあり、食品の安全性はより重視され、安心で栄養もあり、エコでもある食品は、今後、市場においてのポテンシャルはかなり大きくなっていくだろう。

参考URL:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1660916849333082918&wfr=spider&for=pc

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