Grounded Foodsはシードラウンドで植物性のチーズに174万ドルを調達
|カリフラワーで作られた植物性チーズのメーカーGrounded Foods は、シードラウンドでリードインベスターのStray Dogキャピタルから174万ドル(約1.8億円)の資金調達を完了したことを発表。 このラウンドには、Rocana Ventures、Veg Invest Trust、GlassWall Syndicateも参加した。
Grounded Foodsの製品はすべて植物成分を原料とし、乳成分やナッツ、大豆、グルテン、GMOを含まない人工チーズだ。受賞歴のあるオーストラリアのシェフShaun Quade夫婦によって設立されたGrounded社は、ユニークな発酵技術を通じて、カリフラワー、麻の種やエン麦などをカマンベールチーズに転換し、低コストで栄養価の高いチーズを作り出した。
オーストラリア出身のShaun Quade夫婦は現在LAで活躍している。今年の四月にオンラインのプリセールがショップにて稼働し、スタートからわずか3分で完売した。妻の VeronicaFILによると、ロックダウン中にプリセールスを開始する際に、「コロナウィルスが終息してから、商品棚にうちのプロダクトしか残っていないか確認したい」と不安も持っていたようだ。
植物性のチーズは、伝統の牛乳で作られたチーズと比べ、製造に伴う倫理や環境的な問題が懸念なしに、大規模に生産できる。
本物のチーズを再現できる植物性のチーズは非常に価値のあるプロダクトだ。米国のチーズ市場は、2027年までに455億ドル(約4兆7500億円)に達すると予測されており、また、グッドフード研究所(The Good Food Institute)によれば、プラントベースのチーズの売上高は、2017年から2019年の間に50%以上増加し、1億9000万ドル(約200億円)近くに達したようだ。
しかし、チーズをリアルに再現できる植物性のバージョンを入手するのは、それほど簡単ではない。風味、食感、溶解性など、問題を克服しなければならない要素は数多くある。
そのため、現在、植物由来のチーズに取り組んでいる企業も数多いのだ。 Heartbestはキノア、アラミント、エンドウ豆を使用して作られた製品は、すでに市場に出している。 Good Planet Foodsは、ココナッツオイルとジャガイモのでんぷんを使用して、多くの小売店でも販売されている。 Noquo Foodsはマメ科植物の「安定したマトリックス」に取り組んでいる。 Legendairy FoodsとNew Cultureはどちらもラボ技術で微生物を介してチーズを再現しようとしているという。
Grounded Foodsやその他の企業が自社のテクノロジーで製品の完成と改善していくうち、植物性のチーズが今後どのように成長し続けられるのかとても待ち望むことだ。