日本初上陸!! 『Violife』植物由来の乳製品全5品を一挙ご紹介

株式会社J-オイルミルズは、プラントベースドチーズの世界的ブランド『Violife(ビオライフ)』の商品5品の販売を9月1日(水)からスタートさせた。※現段階での販売地域は関東1都6県
今回はイオンで購入したこちらの全種類を実際に食べた感想とともにレビューしていきたい。

目次

1. Violifeとは
2. 植物生まれのとろけるスライス チェダーチーズ
3. 植物生まれのとろけるスライス モッツアレラチーズ
4. 植物生まれのシュレッド チェダー
5. 植物生まれのクリーミー
6. 植物生まれの“ビオバター”
7. まとめ

   

1. Violifeって?

『Violife(ビオライフ)』は、世界有数のプラントベース企業であるアップフィールド社(オランダ)が展開するプラントベースドチーズ(植物性チーズの代替品)のリーディングブランドである。アップフィールド社は世界約50カ国で植物性食品を一般消費者向けに販売をしており、今年5月に株式会社J-オイルミルズとの本製品の独占輸入・販売契約を結んだ。
ブランド名である『Violife』はギリシャ語の「Vios」(生命)に由来する。

5品全てがヴィーガン対応である。これらの商品は乳やナッツではなく、ココナッツオイルを使用しており、植物由来の成分を抽出した豊かな風味とコクが楽しめるそうだ。プラントベースドバターは、まろやかなコクがあり、パンに塗る以外にも料理や菓子などさまざまな用途に使える点で注目されている。

今回日本で発売されるラインナップは家庭用プラントベースドチーズ4品とプラントベースドバター1品、そして業務用プラントベースドチーズ4品(10月初旬から)である。※公式ホームページ参照

    

2. 植物生まれのとろけるスライス チェダータイプ

内容量:140g 7枚入り
価格:税込537円

チェダータイプは豊かな風味とコクが特徴的でトーストやサンドイッチ、ハンバーガー向けだ。賞味期限は未開封で8ヶ月とかなり長い。
市販のスライスチーズのように1枚1枚個包装になっていないが、パッケージは簡単に再封できるようになっているので品質を保つ上でとてもありがたい。

<見た目>

色は市販のスライスチェダーチーズより少し濃いオレンジ色で大きさはほぼ同じだ。微妙に楕円形なのが少し気になる…

<匂い・味>

乳製品チーズの匂いはなく、ギーオイルやオリーブオイルのような香りがする。
なんだかスナック菓子のチーズ味みたいだ。

そのまま食べると乳製品チーズより少し固いので、口の中で柔らかくなり溶けていく感じではなかった。冷蔵庫から出したばかりだと若干ボソボソしていたが、10分ほど経てばしっとりと柔らかくなることがわかった。
商品自体に塩味は感じられず、味の主張は弱目。匂いで味をカバーしているのかもしれない。

植物生まれのとろけるスライス チェダータイプonパティ

<焼いてみた>

NEXT MEATSの商品であるパティに乗せて焼いてみたところ、とてもいい感じにとろけた!食感は乳製品チーズとは少し違い、ねっとり、もったりしていて全く伸びない。味や舌触りはチェダーチーズと言われればそうなのだろうが、どうしてもスナック菓子のような匂いに反応してしまう。

ひとつ、面白い発見があった。
良くも悪くも、冷めると溶けた時の形状のままプルンと固まる。お皿にこべりつかないし、フォークで持ち上げることも可能だとわかった。

   

3. 植物生まれのとろけるスライス モッツアレラタイプ

内容量:140g 7枚入り
価格:税込537円

モッツァレラタイプはまろやかな味わいが特徴的でトーストやサンドイッチ向け。
こちらのパッケージも簡単に再封できるようになっている。一気に食べきれないので嬉しいポイントだった。賞味期限は8ヶ月だ。

<見た目>

色と大きさは一般的な溶けないスライスチーズとだいたい同じくらい。

<匂い・味>

こちらもギーオイルやオリーブオイルのような香りがする。ココナッツオイル使用と記載があるが、チェダータイプ同様にココナッツオイルは感じられない。
やはりとあるスナック菓子のチーズ味を連想してしまった。
こちらも冷蔵庫から出したばかりだと固くボソついていたが、10分ほどで柔らかくなった。味はあっさりしており、塩味は感じられない。

試してみたらパッケージのように、くるんっとまるめることもできたので新鮮なレタスに巻いて食べても美味しそう‼︎

植物生まれのとろけるスライス モッツアレラタイプ サンドイッチ
植物生まれのとろけるスライス モッツアレラタイプを使用したサンドイッチ

<食べた感想>

全粒粉のパンに挟んで軽く焼いたところ、とろ〜っと溶けて柔らかくなった。
チーズは口どけなめらかで野菜の入ったサンドイッチと良く合いとても美味しかった。
焼いて溶かさなくても美味しそうなので、お弁当やピクニックにサンドイッチを持っていくときにはピッタリだ。
個人的には市販のスライスチーズより好きかもしれない。

ただ、全く伸びずに弾力もないため「モッツァレラチーズ」と表記しないほうがいいのでは…?
こちらも冷めたら、てろんとした形状のまま固まる。(乾いたり固くなったりと焼く前の状態には戻らないので大丈夫!)

とろけるスライスには「チェダータイプ」と「モッツァレラタイプ」があったが、違うのは色だけで匂い・食感・味は同じに思えた。

   

4. 植物生まれのシュレッド チェダータイプ

内容量:200g
価格:税込537円

こちらはチェダータイプがシュレッドされているのでピザやグラタンはもちろんのこと、さまざまな料理に合いそうだ。

<見た目>

「とろけるスライス チェダータイプ」を細かくシュレッドした模様。ドライでパラパラとしているので袋の中でくっついたりダマになったりはしなさそう。

<匂い・味>

匂いは先ほどの2点と同じで、チーズ味のスナック菓子やオリーブオイルのようだ。匂いや食感は「とろけるスライス」と同じだが、シュレッドタイプは生のオリーブのような味がありコクと深みを感じた。
また、細かくなっているため、そのままでも食べやすくサラダにトッピングしてもいいかもしれない。
乳製品チーズのように独特のクセや匂いがないので、チーズが苦手な方もビオライフの商品なら食べやすそうだ。

パッケージはジップロックになっているので保存はバッチリだ。

植物生まれのシュレッド チェダータイプを使用して作ってみたラザニア

<焼いてみた>

ピザにするかグラタンにするか迷ったが、今回はラザニアを作ってみた。
オーブントースターで10分ほどでトロトロに溶けた。溶けても1本1本の形はしっかり残っている。
もっとトロトロにしたい!と思い長時間焼いていたら、はじの方から表面が乾いてきたのでほどほどに..
こちらも伸びることはなかったが、濃厚でクリーミーさが感じられた。商品自体は味付けされていないようなのでアレンジが利きどんな料理にも合いそうだ。

   

5. 植物生まれのクリーミー

内容量:150g
価格:税込537円

コクのあるなめらかな口どけが特徴で、スプレッドやディップにおすすめとのことだ。

<見た目>

不自然なほどに真っ白。

<匂い・味>

匂いは弱めだが、ほんのりと酸味のあるヨーグルトっぽい。
スプーンですくった感触と舌触りは、冷えて固まったココナッツオイルそのもの。
味にクセはなく、とってもなめらかだ。

乳製品のクリームチーズと大きく違う点が1つある。それは「口どけのよさ」だ。舌の上に残る感じや重たさが一切なく、口に入れた瞬間スッと溶けてなくなることに驚いた。あっさりしていて、いくらでも食べれてしまう。

   植物生まれのクリーミーにジャムとプレッツェルを添えて / 美味しすぎて手が止まらなかった….

乳製品のクリームチーズとは違いソフトでなめらかなので、クラッカーでもサラッとすいやすくディップして食べるのにもってこいだ。

味自体はあっさりめなので、ジャムやメープルシロップを添えてたりオリーブオイル&ソルトにトマトを合わせても美味しいこと間違いなし!!

   

6. 植物生まれの“ビオバター”

内容量:125g
価格:税込386円

風味引き立つ優しい味わいで、パンや料理、お菓子作りに向いているとのこと。

植物生まれの“ビオバター”でシンプルにバタートース / 次はパンケーキにのせたいな~

<見た目>

色、固さ共に本物のバターと見分けがつかない。

熱で溶けてトーストに塗りやすい。

<匂い・味>

乳製品バターの風味はなく、やんわりとだがオリーブオイル風の香りがした。
さすがにスナック菓子の匂いはゼロ。

味はあっさりめの無塩バターに近いが、どちらかといえばマーガリンだ。
今回実食した5品の中では1番再現度が高いといえる。
果たして味だけで植物性だと気づく人はいるのだろうか?
私自身、ビオバターがあれば乳製品のバターはもう必要ないと感じた。

   

7. まとめ

率直な感想として、チーズ3種類の味や匂い、食感がほとんど同じだった点が少し残念であった。とはいえ、5品とも味と再現度のクオリティはとても高く、またリピートしたい。
内容量に対する価格は高めで気軽に購入することは難しいと感じる。
欲を言うなら、のびる植物性チーズが発売されてほしいと願うばかりだ。

まだまだ手軽に購入できる植物性のチーズが少なかったため、今回のViolifeの発売は、代替乳製品の認知を広めるという点で日本社会に大きな影響を与えてくれるはずだ。
特に、冷凍食品としては珍しい、黒を基調としたおしゃれなパッケージに惹かれて思わず手にとる人が多いのではないだろうか。
賞味期限が長いことに加え、全てのパッケージが簡単に再封できるつくりになっており、保存しやすいのも魅力的なポイントであった。

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