老舗豆腐屋染野屋の代替肉ブランド「ソミート」の商品を食べてみた

 今回は老舗豆腐屋の染野屋がオンラインショップで販売している、大豆を使用した3種類のフェイクミート商品を食べてみたので、そのレビューをお届けしたい。

●目次

  1. 商品情報
  2. 実際に食べた感想
  3. まとめ
         

1.商品紹介

 今回食べたのは染野屋のソミート3種類で、炙り焼き、しょうが焼き、唐揚げ(しょうゆ味)だ。商品は「ソミート公式サイト」で閲覧してAmazonで購入した。

染野屋の代替肉ブランド「ソミート」より炙り焼きとしょうが焼き
染野屋の代替肉ブランド「ソミート」より唐揚げ
ソミートホームページより

                         
 価格はソミートシリーズの3種類(ソイのあぶりと唐揚げとしょうが焼き)が楽しめるソミートバラエティセット3で3,790円(税込・送料別)。それぞれの単品購入も可能だ。 

 特徴として、3種類とも大豆たんぱく質がベースで、シンプルな材料で味付けされている。創業1862年の老舗豆腐屋が8年かけて完成したヴィーガン対応の100%植物性の「お肉」である。
                    

ソミートの炙り焼き
炙り焼きの原材料(パッケージ裏側)

                                

しょうが焼きの原材料(パッケージ裏側)

                   

2.実際に食べた感想

 まず食べたのは炙り焼き。袋のまま熱湯で4分温めるだけでお手軽に食べられる。

ソミート 炙り焼き
調理後のソミート 炙り焼き

                    

ごはんのお供にぴったり

■味
まず、炙り焼きの香ばしさが口の中に広がる。噛みしめるとこしょうのような香辛料の辛味を感じる。香辛料のパンチとタレの甘味がマッチしており、大豆臭さが全くない。ご飯が欲しくなる濃い目の味付けだ。

■食感
肉特有の噛み切れない硬めの歯応えが絶妙に表現されている。噛み切れないので、一口で口に入れると今までの大豆ミートとは異なる食感に驚いた。パサパサ感がなく、動物肉の繊維と脂身のようなジューシーさを感じる。

■感想
見た目からして普通の肉にそっくり。今まで食べた代替肉の中でどれが普通のお肉に似ているかと言われたら間違いなくこれを候補に入れるだろう。大豆でこの食感が表現出来ることに驚き、代替品の可能性を感じた一品であった。個人的には温かいご飯の上に載せて食べるのがおすすめ。

         
 次に食べたのはしょうが焼き。炙り焼き同様、袋のまま熱湯で4分温めるだけで食べられる。

ソミート しょうが焼き
ソミート しょうが焼き

■味
小さなしょうがの欠片が入っており、しょうがのパンチが効いている。そのまま食べるのにちょうどよい味付けである。ほのかに大豆の風味が感じられた。

■食感
かなり薄めの大豆ミートだ。豚肉を意識して作られているように感じるが、普通の豚肉の食感よりも柔らかい歯ごたえである。

■感想
しょうが焼きは硬いイメージがあったが、この商品は柔らかいように感じる。また、大豆の風味を感じることがある。個人的にはしょうが焼きに似ているとは言い難い。 
       

 最後に食べたのは、唐揚げ。解凍せずにグリルで軽く焦げ目がつくまで焼く。

ソミート 唐揚げ
ソミートの唐揚げ

■味
噛むと肉汁のようなエキスが出てくるほどジューシーである。噛むほどに旨みが広がる。そのまま食べるのにちょうどよい味付け。

■食感
驚くのが表面のカリカリとした食感が鶏皮に似ていること。しっかりとした歯ごたえだが、中心の食感はよくある代替肉の唐揚げと同じような感じだ。

■感想
筆者は数々の代替肉の唐揚げを食べてきたが、これはかなりレベルが高いと感じた。自分で揚げようとすると手間がかかる唐揚げを、魚用グリルに並べて焼くだけで簡単にかつ出来たてを食べられることに魅力を感じる。油っぽさも少なく、ついつい食べ過ぎてしまった。 
                     

3.まとめ

  この3種類の中で個人的に順位をつけるとすれば、1位:炙り焼き、2位:唐揚げ、3位:しょうが焼きとなる。

 どれも大変美味しく、老舗の豆腐屋が研究を重ねた納得のクオリティとなっている。大豆でここまで普通の肉を表現出来るのかととても驚くものばかりであった。価格は高めだが、このクオリティなら次も買おうと思える商品である。

 先月1日には日本初となるプラントベースミンチが発売された。また、ハンバーグ・餃子・ラーメンがCOMING IN2021と表示されており、近々発売される可能性がある。今後も注目していきたいブランドだ。

※ソミート公式サイトはこちら