世界一位のヴィーガンレストラン「菜道」で、代替肉を使った料理を堪能
|今回はヴィーガン・ベジフレンドリーなお店探しアプリのHappy Cowで、2019年11月に世界一位に輝いたことでも有名な、自由が丘のレストラン「菜道」で代替肉を使った料理を食べてきたので、そのレビューをお届けしたい。
目次
- 菜道について
- 実食レビュー(ランチのミニコース)
- まとめ
1.菜道について
中心から少し外れたところにある、植物にあふれた建物の一画に菜道がある。自由が丘駅から5分ほど歩けば到着する。
まるで隠れ家のような見た目にわくわくする。余談だが、ここの植物は建物のオーナーが管理しており、販売もしているそうだ。目にも優しい緑に包まれ温かな気分でレストランへ向かった。
菜道では、料理は美しさや健康の源であるとの考えを持ちつつ、動物性由来の食材や化学調味料、精製糖、五葷(にんにく、にら、らっきょう、あさつき、ねぎ/たまねぎ)を一切使わずにジャンクな美味しさを実現している。
店内はコンパクトで、およそ7組が入店出来るほどの広さ。窓からは緑が見え、ゆったりとした雰囲気で食事を楽しむことができる。
■店舗情報
・店名:菜道
・所在地:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目15-10
東急各線自由が丘駅(正面口)徒歩5分
・TEL:03-5726-9500
・営業時間:12:00~20:00(LO19:30) ※コロナ対策で時短営業中
・定休日:水曜日
・HP:https://saido.tokyo/
2.実食レビュー(ランチのミニコース)
今回はランチタイムに訪れたので、ミニコース(2,000円+税)を注文した。ランチタイムはミニコースのみの提供となっており、内容は前菜(スープ、サラダ)、メイン料理、デザート(またはミニ麺やミニ丼)の全4皿。ドリンクも1杯付いてくる。
なおメインは、麺料理、丼ぶり、スープカレーなど計11種の中から一つ選べる。ドリンクも複数から選ぶことが出来る。アルコールも追加料金なしで選べるため、昼から呑むという贅沢も出来るのは非常に魅力的だ。
今回は家族と3人で訪れたので、メインには「カツ重」と「麻婆丼」と「三色丼」をそれぞれ選んだ。
まずは前菜。スープとサラダが出てきた。
カリフラワーのスープはコク深い。香辛料のスパイシーな辛味がいいアクセントになっている。
サラダは燻製されていて、蓋をとると煙が出てくる演出が面白い。底に敷かれているカレー風味の豆が特に美味しかった。
次は、メイン。代替肉が使われている3品を紹介していく。(1コースにつき1品なので注意)
1つ目は、三色丼。お肉風のそぼろには、オム二ミートが使われている。
■味
普通のお肉のように脂身を感じることはないが、歯ごたえと香辛料を用いた味付けにより、お肉が表現されている。山椒のような香辛料がしっかり効いており、食べ進めると舌がピリピリしてくる。オムニミート自体が本物の肉そっくりに作られているが、更に香辛料を用いた味付けにすることで完全に豆の風味が消されている。植物性の「卵」は、どうやったらこの味になるのか不思議に思うほど、普通の卵の味に近い。
■食感
しっかりとした歯ごたえで、普通のミンチ肉の食感によく似ている。卵の食感はふわふわで、普通の卵にそっくりである。
■全体評価
まず見た目に驚く。肉・卵部分ともに本物にしか見えない。そして味・見た目・食感全てにおいてクオリティの高さに驚いた。香辛料が本格的で、台湾で食べたルーロー飯に近い印象を受けた。
2つ目は麻婆丼。
■味
今まで食べた麻婆系の中で、個人的にはダントツの美味しさであった。今まで肉と唐辛子の辛味が決め手だと思っていたが、味が重要なのだと初めて分かった。菜道の料理は全て香辛料が本格的で舌にピリッとくるものがある。
■食感
とろみのついた餡にもちもちの玄米がよく絡んでいる。上にのった野菜のシャキシャキ感と下の餡の柔らかな食感の違いが楽しい。
■全体評価
真っ先に視界に入るのは、野菜の彩りの良さであろう。様々な色の野菜で視覚的にも楽しく、食感も味も様々なものを感じられる。餡とご飯の配合がちょうどよく、食べ進める手が止まらなかった。
3つ目は、「カツ丼」。
■味
プラントベースのためジューシーさには欠けるが、豚肉のカツに似せた味であると感じた。
■食感
かじるとサクッと音を立てるほどのサクサクさ。大豆ではなく野菜を使っているそうだが、今までたくさん食べてきた大豆由来の代替肉と比較しても噛みごたえがあり、普通の肉の食感にとてもよく似ている。
■全体評価
断面まで普通のカツにそっくり。サクサクの食感と味噌風のたれがとても美味しい。小さい頃から苦手で肉を食べていなかった家族が今回初めて「カツ」を食べ、美味しいととても喜んでいた。
最後に、選んだデザートとドリンクが出てきた。甘いものが苦手な人はデザートの代わりにミニ麺やミニ丼を選ぶことが出来る。今回は、3人でりんごのパフェとブルーベリーのチーズケーキ2つを選んだ。
りんごパフェは、上に載っているりんごのシャーベットがさっぱりしており、食後に心地よい。ザクザク食感のココアクッキーやソイヨーグルト、シロップ、グラノーラなど様々なものが入っており、大変満足感があった。
こちらはチーズケーキ。硬めの食感のココアフレーバーのクッキーの下に濃厚なブルーベリーチーズケーキが隠れている。まるで動物性原料を使用したチーズケーキ。ブルーベリーの酸味もよく合っている。
3. まとめ
全体を通して、世界一位に輝いたレストランだと納得のいくクオリティ。どの料理も味に深みがあり、非常に満足した。ボリューミ―ではあるが、食べた後に胃に負担がかからないのもヴィーガン料理の魅力であろう。
美味しいヴィーガン料理をお腹いっぱい食べたい方にはぜひお勧めしたい。
工業型畜産に疑問を持ち、2020年夏からプラントベースの食生活を送っています。肉の消費をなくすには、「肉を超える美味しさの代替肉を」という思いからネクストミーツ に参加。好物はビールです。プラントベースフードで地球も動物も私たちの未来も一緒に守っていきませんか!?