スウェーデンスーパーで簡単に手に入るヴィーガンチーズをご紹介!

スウェーデンではどこのスーパーにふらっと立ち寄ってもほとんど全ての店舗にヴィーガン仕様の食品が揃っている。

その中でも特にヴィーガンチーズは専用のコーナーが必ずと言って良いほど設置され、ショーケースの中では多くの種類のヴィーガンチーズが所狭しと並んでいる。

種類が沢山あるため、今回はその中から私が気になったチーズを紹介していく。

目次

1 nourish -classic slices tranches classiques-
2 ODDLY GOOD -veggie granted original-
3 VEMOND -Greek Style Block-
4 GreenVie -VEGAN BLUE BLOCK-
5 GreenVie -Mozzarella Flavor-
6 まとめ

    

1 nurishh -classic slices tranches classiques-

内容量:200g (10枚入)
価格:35.95kr(431円)
カロリー:56kcal(一枚あたり)

<総合評価>

そのままで食べる:◯  焼いて食べる:◯ 

<見た目、香り>

そのまま:日本で売っているスライスチーズより乾燥して見え、香りはチーズの匂いとほとんど変わらないがそこまで強くない。

焼き:焦げ目がつかず色が変わることはなく膜が張ったように見える。焼く前より香りは少し強くなるが、本物のチーズのように香ばしい匂いはない。

(180°5分焼き)

<食べてみた感想>

まずそのままの状態で最初に口にした時にゴムのような食感を感じた。また、本物のスライスチーズを食べた時の少し口の中で溶けるような感覚はなく、口の中で状態が変化することはなかった。味に関してはチーズに近いが乳製品の香りというよりはココナッツオイルの香りが少し口の中で感じられたが、代替品のチーズとしては十分満足できた。

<アレンジ>

今回はサンドイッチの中に焼いたnurishhチーズを入れてみた。

焼いた温かいパンに挟んだ結果、チーズが柔らかくなり伸びはしなかったものの少しとろけ、乳製品使用のスライスチーズにより近くなった様に感じた。本製品は直接オーブンで焼くよりもこうしてゆっくりと熱を加えるのがポイントなのだとわかった。

   

2 ODDLY GOOD -veggie granted original-

内容量:150g
価格:21.90kr(263円)
カロリー:298kcal/100g

<総合評価>

そのままで食べる:◯  
焼いて食べる:△ 

<見た目、香り>

そのまま:ピザ用チーズと見た目は変わらない。香りは微かにココナッツオイルを感じるが気になるほどではない。

焼き:パンの上にチーズを乗せオーブンで焼いてみたが、いくら時間をかけても溶けることはなく、表面が乾燥してしまい焼き目もあまりつかなかった。焼けたチーズの香りもあまりしない。

<食べてみた感想>

そのままで食べていたところ、味はピザ用チーズと大きな違いは感じなかった。全体的に乾燥しているのでそのままサラダにかけるのには適していないと思うが暖かい料理の上に乗せるとゆっくりと溶けていくので、タコスやシチューにかけるのに適していると思う。

<アレンジ>

焼いて食べてみたが正直チーズの味をあまり感じなかった。どれだけ乗せてもチーズの主張が強くなく、パンの味が勝ってしまうほどで正直期待はずれだと感じてしまった。むしろそのまま食べた方がチーズの風味を楽しむことができた。また焼くと表面も乾燥してしまうため、パッケージの絵のようにチーズの溶けたピザは作れないのでは、と思う。

焼き方に工夫が必要だと感じ、チーズを生地で包んだチーズパンを作ってみた。すると伸びはしなかったものの溶けて柔らかくなり、本物のチーズの様な食感を楽しむことができた。チーズの中に塩とハーブを混ぜた為、そのままで食べるより風味豊かなチーズを楽しむことが出来たが、やはりチーズ自体の味は弱かった。

(180° 7分焼き)

    

3 VEMOND -Greek Style Block-

内容量:150g
価格:25.90kr(311円)
カロリー:260kcal/100g

<総合評価>

そのままで食べる:◎+  焼いて食べる:◯ 

<見た目、香り>

そのまま:見た目は真っ白な粘土の様だが、香りはチーズそのもの。

焼き:焼くことで形が崩れ溶けることはないが、柔らかくなった。香りに大きな変はない。

<食べてみた感想>

想像していた以上にチーズそのもので大満足できた。私が代替チーズの課題だと感じていた乾燥感が全くなく、とてもしっとりしていた。このチーズが日本でも発売されたら良いのにと心の底から思うほどであった。

<アレンジ>

シンプルにサラダと一緒に食べてみたが、チーズの味と塩味がしっかりしている為とてもマッチした。普段から乳製品使用チーズに食べ慣れている人に出しても違和感なく楽しめると思う。チーズを細かくカットしてオリーブオイルやスパイスとあえるとさらに美味しくなった。このチーズは調理の可能性を格段に広げる優れものである。

    

4 GreenVie -VEGAN BLUE BLOCK-

内容量:200g
価格:32.50kr(390円)
カロリー:320kcal/100g

<総合評価>

そのままで食べる:△- 焼いて食べる:◯ 

<見た目、香り>

そのまま:チーズ全体は不自然なほど真っ白で、本物のブルーチーズと比べて青カビが少なく見える。香りは強くなく、ブルーチーズのキツイ匂いが苦手な方でもトライしやすいと感じた。

焼き:形はそのまま維持するが少し溶けて柔らかくなる。

<食べてみた感想>

一口目は悪い意味で衝撃を受けてしまった。口に入れた時に香り、食感共に消しゴムそのものだと感じてしまった。しかし、噛み進めていくうちに塩味とチーズの香りが感じられて楽しむことができた。初めの衝撃さえ乗り越えることができれば、少しずつ美味しくなっていくとても不思議なチーズだと思う。

温めると消しゴムのような食感は抑えることができ、食べやすくなったが、ブルーチーズの味かと言われると全く違う。従来のブルーチーズよりも塩味は少なく特有の匂いの癖がないため、ブルーチーズが元々苦手な人でも温める事で抵抗なく楽しめると思う。

量の割に値段はそこまで高くないので試す価値はあるがリピートはしない。

    

5 GreenVie -Mozzarella Flavor-

内容量:250g
価格:32.50kr(390円)
カロリー:305kcal/100g

<総合評価>

そのままで食べる:◎  焼いて食べる:◯ 

<見た目、香り>

そのまま:見た目、香りはチーズそのもの。

焼き:柔らかくなるものの本来のチーズのようにデロンと溶けることはなく、そのままの形を維持した。チーズに焦げ目がつく前にパンが焦げてしまったので、色目をつけることができず匂いに変化はなし。

<食べてみた感想>

そのまま食べてみたところ食感はグミの様に固かったが、味は粉チーズにとても近く感じた。塩味もちょうど良くそのままおつまみでも食べることができそうだと感じた。veganチーズを初めて食べるルームメイトにも試してもらったが、言われなければ少し安いチーズかなと思うくらいで疑うことなく食べることができる、美味しいと言っていた。量も多く値段も他と比べてそこまで高くないのでコスパは良い。またリピートしたいと思える商品である。

<アレンジ>

大豆ミートのパテを購入したのでヴィーガンチーズバーガーを作ってみた。パンとチーズをトーストし、挟んでみたがパテの味が勝り、チーズの味を一切感じることができなかった。チーズの柔らかくなった食感のみを楽しむだけであった。柔らかくなったチーズだけでも食べてみたがそのままで食べた時よりも味のパンチが弱かったため、あまり味が強い商品とは相性が悪いのではと思う。

    

6 まとめ

今回、様々なヴィーガンチーズを試してみたがそれぞれの癖や特徴があり、用途別に使い分けることが出来て非常に面白かった。

またどの商品を見てもパームオイルフリーであったり、ヴィーガンの方が不足しがちのB12を多く含んだりと企業の努力を強く感じることができた。

もちろん良い面だけでなく焼いた時のチーズの乾燥と値段に関する課題も残っているがまだまだ伸び代があると思うのでこれからのヴィーガンチーズ市場がとても楽しみである。

どの商品もまだ日本で発売されていないが、発売された時にこの記事が参考になれば嬉しい。

    

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