デンマーク政府、植物由来食品に1億ドルを投資する「プラントファンド」を設立

デンマーク政府は気候変動にやさしい植物性食品を普及させるため、新しい「Plantefonden」(プラントファンド)に1億ドル以上(約120億円)を投資すると発表した。デンマークプラントベースビジネス協会( Danish Plantbased Business Association)は、デンマーク農業庁の主導で設立された「プラントファンド」の役員に任命された。

引用元:Danish Plantbased Business Association

 歴史的な金額である1億ドル以上(約120億円)の資金が2030年までにプラントファンドにために確保され、植物性食品のみに使用される。プラントベース経済がもたらす気候変動への効果食糧安全保障の向上を目指しているデンマークにとって、プラントファンドは政府における農業協定の中心的な取り組みである。

 また、この画期的な合意であるプラントファンドへの投資には1つの政党を除く全ての政党が支持をしている。デンマークプラントベース食品協会(Danish Plant-Based Foods Association)は、このファンドを強く推し進め、今では理事会で信頼される役割を果たしている。同協会は、以前取材において「デンマークは環境へ配慮した消費を推進し、国民の10人に6人が、プラントベース界におけるリーダーとなるべきであると考えている」と説明した。

   

デンマークのヴィーガンブランド

 プラントファンドでは、事業や商品開発、販売、輸出、教育などの支援を行う。プラントベース経済が発展しているデンマークでは、最近国内最大のホテルチェーンとコラボレーションしたオーガニックブランド「Planteslagterne」など含むヴィーガンブランドが盛んである。伝統的なブランドである「Naturli’」も市場をリードしており、最近、「Do Not! Call Me M_lk」という牛乳の代替品を最近発売した。

引用:Naturli’

   

デンマーク・プラントベース食品協会の事務局長であるFrederik Madsen

Frederik Madsen(引用元:vegconomist)  

 デンマーク・プラントベース食品協会の事務局長であるFrederik Madsen氏は、「私たちは、このたびデンマーク・プラントベースビジネス協会が食品大臣に認められたことを誇りに思っている。わずか3年前に協会を設立した私たちにとって、これは大きな節目であると同時に、大変光栄なことです」と述べている。

   

まとめ

 デンマークはプラントベース界においても先進的な取組みを行っている。プラントベース経済を推進していくため、政府の協力は必要不可欠であり、今回の画期的な合意は今後、産業界や他国への影響も期待できるだろう。3年前に設立した協会に1億ドルの投資がされることからもプラントベース業界の盛り上がりが一層楽しみである。

    

参考サイト

https://vegconomist.com/politics-law/danish-government-launches-plant-fund-to-invest-100m-in-plant-based-foods/