台湾の人気カフェ「LOUISA COFFEE(ルイーザコーヒー)」で プラントベースバーガーを実食!

 今年9月、ドトールコーヒーからプラントベースバーガーが発売され大きな注目を集めたが、台湾のカフェでもプラントベース商品の需要が高まってきている。

 LOUISA COFFEE(ルイーザコーヒー )は手ごろな値段と豊富なメニューが自慢の台湾の人気コーヒーチェーンである。2006年に一号店をオープンして以降、台湾全土に490店舗近く展開している。

 今回はそんな台湾人気のコーヒーチェーンで今年4月から発売されているプラントベースのライスバーガーについて紹介したい。
     

商品について

  LOUISA COFFEE では現在、顧客の健康志向が高まっていることを受けて2種類のプラントベースバーガーを販売している。

● 義式羅勒野菇(イタリアンバジルとキノコ味)
● 墨西哥辣椒(メキシカンチリコンカン味)
価格:各80NTD (約290円)

手前がプラントベースバーガー
( ホームページより)

 原材料については明確に示されていないものの、 LOUISA COFFEE ホームページによると、パティ部分は基本的に大豆とエンドウ豆が合わさってできたものであることが分かる。
 また、メニューにもホームページにも、「非基改大豆(遺伝子組み換えでない大豆)」を使用してあることが強調されている。

 記者の台湾人の友人によると、台湾人は遺伝子組み換え問題に敏感で、商品パッケージ等に表示があるかないかは大切なことだという。
 バンズにはパンではなくお米が使われている。台湾人は日本人同様お米好きなので、ライスバーガーは人気があるそうだ。
   

実際に店舗に行って食べてみた

 実際にカフェを訪れると、特別プラントベースバーガー用の看板もなく、メニューの一部としてひっそりと販売されていた。メニューには”純素”(全素と同じで完全植物性の意)の文字も。

 価格は1つ290円ほどで、同店舗で売られている他の普通のバーガーやライスバーガーは平均250円ほどであったので少し高めの値段設定ではある。

各種類購入

 バーガーを待っている間厨房を覗いてみると、バーガーは部分ごと(バンズとパティ)に冷凍保存されており、レンジで解凍後野菜を挟んで提供しているようであった。
   

イタリアンバジルとキノコ味の感想

●匂い
 名前の通り開けた瞬間バジルが香る。

●味
 バジルの味が強く、商品名をよく見るまでキノコが入っていることに気が付かなかった。バジルはガパオライス等によく使われるホーリーバジルを使用していると思われ、イタリアンというよりはアジアンテイストのように感じる。正直ほぼ味がしないが、ちょっとピリ辛なので唐辛子が入っているのだろう。

 パティに使われている代替肉はミンチ状でなんとなく存在を感じる程度。もろくてポロポロ崩れる。「バジル風味のミンチ状の何か」を食べている感覚で満足度は低い。
    

メキシカンチリコンカン味の感想

●匂い
 チリパウダーのようないろいろなスパイスの香りが食欲をそそる。

●味
 バジルと違ってこちらは味付けがしっかりされている。食べた瞬間にクミンや唐辛子の味がして、まさにチリコンカンを食べている気分になる。代替肉部分もバジルよりしっかりしていて食べやすくもあった。表現するならフレーク状の代替肉を小麦粉でまとめたような食感である。
 後味はちょっと甘い。バジルより断然旨味があり美味しかった。再度購入するなら、個人的にはチリコンカン味にすること間違いなし。

 両方とも構成はご飯、代替肉のパティ、そしてレタスのみなので少し物足りなさを感じたものの、ご飯が使われている分1つ食べただけでもかなりおなかは膨れる。おにぎり感覚で食べれるので、カフェで作業中のお供には最適である。
      

まとめ

 ビヨンドバーガー等のプラントベースパティに比べると肉感は決してないものの、コーヒーチェーン店で気軽にプラントベースバーガーを注文できるのはありがたい。

 台湾では昔から宗教的理由でベジタリアンの人口は多かったものの、近年環境問題や動物愛護を意識してベジタリアンやヴィーガンになる若者も増えてきている。こういった背景からカフェやレストランでは以前にも増してプラントベースの商品が積極的に採用され始めている。台湾ローカルのプラントベース商品の開発に今後も目が離せない。