今話題のプラントベースフードレストラン「2foods」で代替肉・代替卵のドーナツサンドを食べてみた
|今回は東京都心に店舗数を増やしている、今話題のプラントベースフードレストラン「2foods」で代替肉と代替卵のドーナツサンドを食べてみたので、そのレビューをお届けしたい。
●目次
1.2foodsとは?
2.まるでたまごなドーナツサンド
3.ソイチキンタツタドーナツサンド
4.まとめ
1. 2foodsとは?
2foodsは株式会社TWOが運営するレストランで、ヘルシーとジャンクの共存をコンセプトとしたプラントベースフードレストランである。「2foods」の”2”は「Yummy」と「Healthy」を意味し、同レストランは地球の未来や人の健康のためにおいしさ・健康・エシカルを追求した商品開発を行っているという。2021年08月23日現在、都内に5店舗を持ち、中でも麻布十番店は7月15日にオープンしたばかりと、店舗数を徐々に増やしている。
メニューはカレー・丼もの・麺類といった食事系からドーナツ・ケーキ・プリンといったスイーツ系と幅広く、1つ1つのジャンルの中でも種類が豊富で、何度訪れても飽きなさそうだ。また、ロゴのようにカラフルで見た目から楽しめるメニューが多い印象だ。
今回、豊富なプラントベースのメニューの中から代替タンパク食品が主役の「まるでたまごなドーナツサンド」と「ソイチキンタツタドーナツサンド」をチョイス。
2. まるでたまごなドーナツサンド
公式HPによると、「2foodsオリジナルのヴィーガンたまごサンド。卵不使用でありながら、味はたまごそのもの。驚きの惣菜ドーナツ」とのことだ。
■商品概要
商品名 :まるでたまごなドーナツサンド
価格 :518円(テイクアウト)/ 528円(店内)
カロリー:373kcal
公式サイト:2foods
■食べてみた感想
・見た目、中身
ドーナツは中央に穴が開いており、大きなサイズだ。
ドーナツの間にはレタスと卵不使用のオリジナルヴィーガンたまごスプレッドが挟まれている。たまごスプレッドは鮮やかの黄色(合成着色料不使用)で、ドーナツからはみ出るほどたっぷり入っている。見た目から、白身の部分は豆腐で作られていると思われる。
・味
ほんのり甘いドーナツ生地に、塩気のある植物性たまごスプレッドの組み合わせで、甘じょっぱく、やみつきなる味わいだった。これまで日本で2回ほど植物性卵を食べたことがあるが、味だけでなく油や水分の割合を含め、このたまごスプレッドが最も卵に近い味だった。
・食感
ヴィーガンたまごスプレッドは空気が適度に入って、ふんわりとした口当たりであった。白身の滑らかな食感と黄身の程よい口どけはとても卵に近く、衝撃を受けた。ドーナツは上半分がふんわりと柔らかめ、下半分がどっしりとやや固めの食感であった。
・感想
代替卵商品はまだ見かけることが少ないため、色と見た目が先行した商品だろうと甘く見ていたところ、そのクオリティーの高さに非常に驚いた。卵好きにもぜひ1度食べてほしいと感じた。また、味はもちろんのこと、ふわもちのドーナツに柔らかなたまごスプレッドの食感にもはまる商品で、自分自身また食べたいと思えるメニューであった。
3.ソイチキンタツタドーナツサンド
公式HPによると、「ヴィーガンチキンタツタ風ドーナツ。こだわり食感で、噛み応えがあり、旨み溢れるタツタ。仕上げに甘酸っぱい濃厚なヴィーガンタルタルソースをたっぷりのせた新しい惣菜系ドーナツ。」とのことだ。
■商品概要
商品名 :ソイチキンタツタドーナツサンド
価格 :626円(テイクアウト)/ 638円(店内)
カロリー:528kcal
公式サイト:2foods
■食べてみた感想
・見た目、中身
まるでたまごなドーナツサンドと同様に、中央に穴が開いたドーナツは大きなサイズだ。さらに、持ち上げると卵サンドよりどっしりと重みを感じる。
スライスされたドーナツの間には、レタス2~3枚、中くらいのソイチキンタツタ2つが挟まれている。ソイチキンタツタの上には卵不使用のオリジナルヴィーガンタルタルソースがかけられ、上から見るとドーナツの穴からタルタルが確認できる。見た目はお肉を使ったジャンクフードという印象だ。
・味
衣やソイチキンにタツタ特有の醤油風味がついており、旨みを十分に感じた。酸味の 効いたまろやかなヴィーガンタルタルソースは、ソイチキンタツタとよく合い非常にお いしかった。ソイチキンタツタからは大豆の風味が全くせず、大豆を原料としたお肉という感覚は全くなかった。ドーナツはほんのり甘く、また、揚げ物のジャンクさはあったが、油特有のべったりした感じはなかった。
・食感
ソイチキンタツタの食感は、衣はサクッとジューシー。中の代替肉は固さも繊維感も絶妙で、総合的に鶏肉に驚くほど近かった。特に固さは鶏もも肉のようなジューシーな柔らかさがかなり再現されていた。
・感想
見た目からある程度期待をしていたものの、それを上回る完成度の商品であった。食感・断面の見た目・味全てにおいてお肉そっくりのため、本当にお肉でないのか確認したくなったくらいだ。一方で、食べ応えもしっかりあり、カロリーは500kcalを超えているため、プラントベースフードだからといって、食べ過ぎにはご用心。
4. まとめ
今回食べた代替肉と代替卵のサンドは、どちらも動物性の肉・卵が非常に高いレベルで再現されており、ひどく衝撃を受けた。代替食品のここ1~2年における急激な進化を感じるとともに、今も水面下で、多くの企業が研究開発に力を入れて取り組んでいることを再認識した。実際にここ最近、日本企業が代替卵の発売を立て続けに発表するなど、肉に限らず様々な種類の代替たんぱく質の開発が急速に進んでおり、非常に楽しみである。このような流れはヴィーガンやベジタリアンの人に加え、アレルギーなどで食に制限がある人にとっても朗報であり、多くの人にとってうれしい潮流であろう。様々な角度から代替食品への関心が寄せられることで、代替食品の更なる進化や普及が進んで欲しいと改めて感じた。
そのような中、2foodsはメニューの種類やその味から、菜食でない人も楽しめる新しいスタイルのレストランだと感じた。今後もそのようなレストランの増加やヘルシーかつジャンクなメニューの開発が非常に楽しみだ。
食べることが大好きです。代替肉は2015年にモスのソイパティで初めて食べて以来色々な商品を食べています。代替肉を食べたことがない人にもよく伝わる実食レビューやその他情報をお届けしていきます!