スターバックスがビヨンドミートとのコラボメニューを中東の200以上の店舗に導入

 先月、グローバルコーヒーチェーンのスターバックスは、アラブ首長国連邦(UAE)とクウェートの200以上にも及ぶ全店舗に、ビヨンドミート製品で作られた2つの新しいミートレスサンドイッチを導入した。新しいサンドイッチは「ビヨンドミート トリプルチーズラップ」と「ビヨンドミートボール アラビアンシアバッタ」で、どちらも乳製品が含まれており、ヴィ―ガン対応にはなっていない。
                        

スターバックスがビヨンドミートとのコラボメニューを中東の200以上の店舗に導入
引用元:Starbucks

 
 「スターバックスは、より植物性の食品を食べたいというお客様のために、常に新しいエキサイティングな商品の開発に取り組んでいく。」と、スターバックスコーヒー中東・北アフリカ地域コミュニケーション・CSRマネージャーのラナ・シャヒーン(Rana Shaheen)氏は述べている。
 また、「スターバックスは今後も飲食メニューを革新し続け、より多くのバリエーションとよりおいしいプラントベースの商品を提供していく。」とコメントしている。

 現在、アラブ首長国連邦とクウェートのスターバックスの店舗では、大豆、オート麦、アーモンドなどの植物性ミルクのほか、ヴィーガン対応のパンプキンスパイスラテ(スターバックスが2018年にイギリス、オランダ、フランス、スイス、オーストリアなどの地域で、乳製品を含まないように改良したもの)が提供されている。
           

スターバックス、プラントベースへシフト

 2020年に発表された報告書によると、乳製品はスターバックスのカーボンフットプリントの最大の部分を占めており、2018年に世界中の31,000以上の店舗が排出した温室効果ガス1,560万メートルトンのうち21%を占めていることが明らかになった。
 この報告書を受けて、スターバックスのケビン・ジョンソン(Kevin Johnson)CEOは、カーボンフットプリントを一掃するために、より持続可能な実践に向かう中で、植物性ミルクは「解決策の大きな部分を占める」と説明した。

    
 それ以来、スターバックスはサステナビリティの目標を達成するために、世界中で様々な植物性のオプションを提供しており、イギリスではヴィーガンホイップクリームと4種類のヴィーガンサンドイッチ(一部はビヨンドミートを使用)、中国では4,200以上の店舗でヴィーガンブランドのビヨンドミート、オートリー、オムニポークを使ったメニューを提供している。

スターバックス
引用元:Starbucks

                      

米スターバックスでヴィーガンオプション

 アメリカではすでに様々なヴィ―ガンミルクを提供しており、この春にはオート麦ミルクを全国で発売する予定だ。

 フードメニューでは、スターバックスは昨年6月に「インポッシブル・ブレックファスト・サンドウィッチ」を全米で発売したが、これは乳製品と卵を使用して作られているためヴィ―ガン対応ではない。
 さらに一歩進んで昨年10月、スターバックスはワシントン州イサカの1店舗で、「プラントパワードブレックファストサンドイッチ」(緑豆ベースの卵、植物性のソーセージパティ、乳成分を含まないチーズを使用し、イングリッシュマフィンで提供されている)など、いくつかのオールヴィ―ガンフードオプションのテストを開始した。

 先月初め、スターバックスは完全ヴィーガンのサンドイッチをテキサス州ダラスのテスト店舗に展開した。この店舗では、パイナップルココナッツグリーンスムージー(ココナッツミルクを使用)などのヴィ―ガンオプションもテスト中である。
                  

中東で高まるプラントベース需要

 この度のスターバックスでのプラントベース商品を含め、大手ハラルフード企業であるアル・イスラミ・フーズ(Al Islami Foods)も、先月中旬に代替肉を使ったヴィ―ガンバーガー販売に乗り出した。中東で高まる代替肉やプラントベースフードの需要に応える形となった。
 これをきっかけに、その他の食品会社や飲食店も新たな取り組みを求められるだろう。           

                              

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