フェイクミートちまきが登場、端午の節句にはどちらを選ぶのか?

5月11日、中国のスナック食品ブランド百草味が植物性肉のウィンナーと麻辣牛肉についで、オンラインでちまきの前売りを開始した。“栗と植物肉”、“タケノコと植物肉”二つの味が選部ことが可能で、同社に端午節に向けて売り出す本物の豚肉のちまきと同じ価格で販売されているようだ。

本当においしいのか、それともは注目を集めるしぐさなのか、それぞれ疑問の声があるのだが、消費市場に検証される時間がかかる。

本物のお肉と対等の美味しさを作り出す

今年、植物性肉製品は市場で熱狂的な反応を引き起こした。

4月16日、ラーメンブランドの拉麺説がネットで「植物性肉ラーメン」を発売、ライブで15万人の観客を魅了し、1分20秒で2万個全てを売り切った。

拉麺説&未食達の植物性肉コラボ製品

4日後、KFCは植物由来パテを使った「プラントベースのゴールデンチキンナゲット」を発売し、 400個の前売り券が数秒で売り切れとなった。スターバックス、Papa John’s Pizzaなども続々と植物代替肉企業とコラボして参入した。

百草味は植物性肉の勢いに乗って2019年6月に植物肉シリーズを開発することを決めたと、百草味の食品研究所所長である尹世鮮氏が語った。

中国の植物代替肉企業HEY MAETとの協力により、百草味の植物性肉ちまきは非GMO大豆タンパク質を使用し、植物性肉の脂肪風味も高めたられ、味も本物のお肉と近くなったという。

昨今、植物性肉と季節を組み合わせて製品を売り出すと人気になる傾向があるようだ。昨年の中秋節に双塔食品と珍肉のコラボ商品である植物肉月餅は、一箱当たり168元(約2500円)とやや高い価格だが、1,000箱の商品をすぐに完売していた。

尹所長は、”植物肉製品は消費者にとってまだ食い初めのような段階だが、市場のフィードバックによっては、植物由来の製品は外観、味、色などから改善すべき点があり、製造プロセス全体とコストの最適化も日常化されるまでには長い道のりがある”と語っている。

市場は消費者を満足させる初期段階、技術開発は最も重要

植物代替肉のスタートアップとして、珍肉の創始者呂中茗氏が投資家の態度を表す事例を挙げた。

珍肉の創始者 呂中茗氏

「最近、シンガポールの資本が弊社に訪問し、積極的に交渉を進めています。相手側にはある程度の規模を持っている植物代替肉企業は少なく、事前に取締役会に入ろうと考えているようです」。今現在、この業界に従事する中国企業は10社も超えないことを呂社長が仄めかしており、「産業チェーンはまだ最適化の余地がたくさんあります」と話している。

Marketsand Marketsのデータによると、世界プラントベースの植物代替肉市場は2019年に121億米ドル(約1兆3000億円)相当と推定され、年間約15%の複利成長率で増加すると予測されている。2025年までに279億米ドル(約3兆円)に達する可能性があるという。

ただ、中国食品医薬品局の関連規格と規制システムを確認すると、植物肉の業界標準がまだ導入されていないようだ。

この点で、植物肉業界の標準設定会議に参加した呂中茗氏は、ほかの植物肉専門家と積極的に話し合っていることを明らかにした。現時点では、「植物代替肉企業には、技術開発がまず大事なことで、消費市場を開拓するのは次のステップだと思います。今の競争力はマーケティングではなく、技術力にある」と彼は語っている。

百草味の食品研究所所長 尹世鮮氏

尹所長の見解では、消費者の健康ニーズを満たす上に、現在の最大の研究開発ポイントは、植物肉の食べる感覚と本物のお肉との差異を最大限度に縮小することであり、 「中国の植物代替肉企業はみんなR&Dの段階にあり、ある意味では、参入する企業が基本的な研究開発の技術力を持っていないといけないです」と話している。

植物肉の価格について、現在、ほとんどが研究開発のコストによって決定されるもので、技術的な障壁を超えた後、必ず植物肉の価格は本物の肉よりも低くなってくると、尹所長は示した。

参考URL:https://hzdaily.hangzhou.com.cn/mrsb/2020/05/12/article_detail_3_20200512A073.html

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