中国版ビヨンドミートの双塔食品、魚の餌からフェイクミートへ

アメリカの代替肉ベンチャー「ビヨンドミート」がナスダックで上場した初日、株価が163%騰貴した実績に促され、中国内でフェイクミートの概念株たちも一時暴騰した。双塔食品はその中の一つになった。

1992年設立した双塔グループは中国初の春雨を生産する上場企業として知られている。昨年発表した年報によると、上半期の営収は約11.5億元(約180億円)で、そのうち、メイン事業の春雨は営収の17.98%を占め、食用タンパクは 比重の27.96%も占めたということ。

以前、春雨は消費者に販売して、エンドウタンパクはただ魚の餌として扱われていたが、今のエンドウタンパクはすでに会社利益の寵児となった。

春雨の生産中に流出した廃水の中からタンパク液を抽出して、それを原料として食用のタンパクを生産する技術は国のパテント認証を取得した。餌として販売された時期のエンドウタンパクは一トン当たり千元(約一万五千円)くらいしかないが、技術改革をした後、値段が十倍以上上回った。

今のエンドウタンパクの抽出率は95.5%に高められ、植物タンパクの純化技術は業界のトップクラスに入っているようだ。

2018から、双塔食品は代理商社を経由してビヨンドミートにエンドウタンパクを提供しており、近日、アメリカ農業巨頭企業のCargillが四月発売予定のプラントベーストミートパイの原材料として、エンドウタンパクを供給することもニュースに出た。

双塔食品会社の工場の一部

双塔食品のエンドウタンパクが中国市場の占有率は50%で、生産量の80%は輸出に使われて、世界の市占率は40%近くあり、世界最大のエンドウタンパクメーカーとなっている。フェイクミート原材料の大手と視される双塔食品は、当然中国フェイクミートの概念株として注目されるはずだ。

双塔食品の株価相場をみると、一年未満で200%近く暴騰して、投資市場では中国版のビヨンドミートと呼ばれる声が高いそうだ。

双塔食品とビヨンドミートの話には続きがあり、2020年1月初に、ビヨンドミートから調査研究のために訪問され、ついに2月中旬でビヨンドミートと初めて中国指定業者の契約を結ばれたという。

今年1月15日にBeyond meat一行が双塔食品への工場訪問

提携の内容について、双塔食品からの発表は以下となる:1、植物タンパク領域のコラボとイノベーションを展開する;2、市場開拓、宣伝とマーケティング面の提携を試し;3、双方各自の強みを発揮しながら、プロフェッショナルサービスを提供する;4、積極的に広い提携の可能性を探索する。

双塔食品は植物タンパク肉を発展戦略に組み込める意思を伝わり、コスト面では明らかの競争力を持っていると表明した。去年珍肉と手を組んで発売した植物肉の月餅とハンバーガー以外にも、多数の新製品が試験段階に投入されているようだ。新製品の状況はまた続いて報告する。

参考URL:https://36kr.com/p/5296042

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