2021年3月の代替肉ニュースが盛りだくさんであった件
|2021年3月は日本国内の代替肉ニュースが盛りだくさんであり、せっかくなのでまとめてお伝えしたいと思う。
目次
- 伊藤ハムの「まるでお肉!大豆ミート」シリーズから新商品5つが発売
- 日本ハム「ナチュミート」、新たに4品を発売
- プリマハムが新ブランド「トライベジ」をローンチ
- ニチレイがDaizの植物肉「ミラクルミート」を使用したハンバーグを発売
- オーマイが「豆腐から作ったお肉のボロネーゼ」を発売
- ネクストミーツがアクセラレータープログラムを開催
- 香港発のオムニミートが日本での本格展開を表明
- グリーンカルチャーがマカオ市場に進出
1. 伊藤ハムの「まるでお肉!大豆ミート」シリーズから新商品5つが発売(3/1、3/16)
伊藤ハムから、まるでお肉のような食感・味・香りに仕上げた、大豆ミート商品である「まるでお肉!」シリーズから、以下の炒め物タイプと、サラダチキンタイプの5品が新発売された。これにより、定番商品である揚げ物系や肉だんご・ハンバーグ系に加え、全12種類のとなった。
①まるでお肉!大豆ミートの焼肉炒め 330円(税込)
②まるでお肉!大豆ミートのうま塩炒め 330円(税込)
③まるでお肉!大豆ミートのにんにく味噌炒め 330円(税込)
④まるでお肉!大豆ミートのサラダチキンタイプハーブ&レモン 280円(税込)
⑤まるでお肉!大豆ミートのサラダチキンタイプペッパー&ガーリック 280円(税込)
2. 日本ハム「ナチュミート」、新たに4品を発売
日本ハムからは、3月10日(水)よりプラントベースの材料を使用したシリーズである『NatuMeat(ナチュミート)』から以下の新商品、4品の発売を開始した。また、既存商品4品も食感と風味が改良され、リニューアルし、計8品のラインナップとなった。
①ナチュミート 大豆ミート 野菜カレー 507円(税込)
かぼちゃなどの野菜が入っている。
②ナチュミート 大豆ミート キーマカレー 507円(税込)
ひよこ豆と赤インゲンなどが入っており、食物繊維も豊富である。
③ナチュミート 大豆ミート ナゲット 345円(税込)
オーブントースターで焼ける。
④ナチュミート 大豆ミート ミニハム風カツ 345円(税込)
※詳細:植物由来の原料を使用したナチュミートシリーズが8品に拡充!
3. プリマハムが新ブランド「トライベジ」をローンチ(3/1)
プリマハムの新ブランド「トライベジ」シリーズから3月1日に商品が発売された。
この商品は同社が提案する「お肉を使わない、新しい選択」としてマルコメの「ダイズラボ」とのコラボレーション商品である。 ダイズラボの「大豆のお肉」を使用している。新商品は以下の4品である。
①トライベジ大豆のお肉で作ったハンバーグ
大豆のお肉で作った、ハンバーグ。濃厚デミグラスソースで煮込まれている。
②トライベジ大豆のお肉で作った甘酢ミートボール
大豆のお肉で作ったミートボール。黒酢入りの甘酢たれで仕上げられている。
③トライベジ大豆のお肉で作ったミニフライドチキン
大豆のお肉で作った、ひとくちサイズのスパイシーなフライドチキン。袋のまま電子レンジ調理が可能である。
④トライベジ大豆のお肉で作ったミニメンチ
大豆のお肉で作った、ひとくちサイズのミニメンチ。フライドチキンと同じく、袋のまま電子レンジ調理が可能である。
価格:各138円(税込)
※詳細:お肉を使わない、新しい選択「Try Veggie」シリーズ新発売について
4. ニチレイがDaizの植物肉「ミラクルミート」を使用したハンバーグを発売(3/1)
冷凍食品大手のニチレイフーズが、発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するスタートアップであるDAIZの植物肉「ミラクルミート」を冷凍食品の「大豆ミートのハンバーグ」に採用した。
2個入りでハンバーグ1個あたりイソフラボンが約25㎎摂取でき、本物の、肉を使用したハンバーグと比べて、コレステロールを約95%抑えることができるということだ。
※詳細:ニチレイフーズの冷凍食品「大豆ミートのハンバーグ」にDAIZの植物肉「ミラクルミート」が採用されました
5. オーマイが「豆腐から作ったお肉のボロネーゼ」を発売(3/1)
オーマイブランド(ニップン)から「豆腐から作ったお肉のボロネーゼ」が3月1日から発売される。動物性の原材料不使用のヴィーガンの冷凍スパゲッティである。ソースは、野菜の旨みを生かしたやさしい味わいで、揚げなす、パプリカ、ブロッコリーなどの野菜がたっぷりトッピングされているそうだ。NPO法人べジプロジェクトジャパンが認定するヴィーガンマークも取得している。
6. ネクストミーツがアクセラレータープログラムを開催(3/1~)
ネクストミーツは、3月1日より、地球の持続可能な未来のため、様々な企業や研究者とのオープンイノベーションを進めていくことを目的にアクセラレータープログラムを世界同時開催した。1日でも早く代替肉を普及させるために、業界を問わず「地球の未来を一緒に、真剣に考えていく」企業や個人と共に、世界規模でのオープンイノベーションを起こしていくことが目的である。
今回のように、スタートアップ企業がアクセラレータープログラムを主催することは極めてまれだが、今後は、「競争」するのではなく、「共創」をしていく時代になっていく。
応募期間は、3月1日(月)〜3月31日(水)までである。
7. 香港発のオムニミートが日本での本格展開を発表(3/2)
オムニミートの家庭用サイズが日本での販路を拡大し、本格的に展開していくことが発表された。 オムニミートは香港の社会課題に取り組む企業であるグリーンマンデー(Green Monday)の食品開発部門である「オムニフーズ(OmniFoods)」により開発された。現在、20か国以上の市場で流通しており、原材料に、大豆、椎茸、米などプラントベースのタンパク質を使用している。
今回、オムニミート家庭用サイズが国内での販路を拡大することで、日本でも、オムニミートのプラントベースの食事をより手軽に家庭にも取り入れられるようになる。
8. 植物肉ベンチャーのグリーンカルチャーがマカオ市場に進出(3/3)
植物肉などのプラントベース製品の開発・販売を行う、グリーンカルチャーが三和海産と協業し、東アジア進出の足掛かりとして、マカオ市場へ進出することを発表した。流通はアジア、中東、ヨーロッパへ日本の高級海産物を輸出している三和海産が担うということだ。
具体的には、マカオ市内の日本食レストランや高級ホテルなどの高級外食市場に導入され、同社の植物肉製品が初めて、東アジアで食されることになる。
「プラントベース・ソーセージ(乳・卵使用)」や「プラントベース・唐揚げ(動物性不使用)」など6種類のラインナップが現地に進出するラインナップとして採用された。今後、マーケットの拡大が期待される香港、シンガポール、タイ、ベトナム等の東南アジア諸国への導入計画を進めているということだ。
まとめ
3月は、国内でもこのように多くのニュースがあったが、プラントベースの需要は伸び続けるだろうと予測されるなか、今後も各社の展開に注目していきたい。
地球の未来をつくる「ネクストミーツアクセラレータープログラム」を世界同時開催
植物肉を手掛けるフードテックベンチャー「グリーンカルチャー」がマカオ市場へ進出