アラブ首長国連邦の大手ハラール食品会社が初のヴィ―ガンバーガーを発売

アラブ首長国連邦(UAE)を拠点とするハラルフードの大手「アル・イスラミ・フーズ(Al islami Foods)」が先月、初のヴィーガンバーガーを発売した。

 今回の発売は、ヴィ―ガンオプションの需要の高まりに対応したものである。この新バーガーは、オーガニックの農場から調達した遺伝子組み換えでないヒマワリタンパクや、ソラ豆、エンドウ豆に加え、オニオン、ペッパー、ニンニク、セロリの根、ニンジン、ビートジュースから抽出したエキスを組み合わせて作られている。

ハンバーガーの開発

 アル・イスラミ・フーズのCEOであるShahid N Khan氏は、
「アル・イスラミ・フーズで初めてのプラントベースの製品を発売することができ、ワクワクしています。開発には、調査、テストなどを含め8か月かかりました。今日のマーケットの中でも、とてもヘルシーでおいしいヴィ―ガンバーガーを開発できたことを誇りに思う。」と述べている。

 また、「アル・イスラミ・フーズは、50年にもわたって消費者に高級冷凍食品を提供してきた長い歴史があります。当社のサプライチェーン全体でプラントベースの製品を生産することは、このカテゴリーに新たな価値をもたらすのに合理的な次のステップでした。」ともコメントしている。
              

さらなるヴィーガン製品を

 このヴィ―ガンバーガーは、同社が計画しているプラントベース製品シリーズの第一弾で、アラブ首長国連邦の主要な生協で販売されているほか、他のスーパーマーケットやハイパーマーケット(衣食住全てを扱う郊外立地の倉庫型・集中レジ方式の総合スーパー)でも購入することができる。また、ホテルやレストラン、カフェとの提携や、中東の他の市場への輸出も計画しているとのことだ。
                 

進む食の多様化

引用元:pexels

                     
 アラブ首長国連邦では近年、ヴィーがニズムが急速に拡大している。また、ドバイとアブダビは、人口の80%が外国からの移住者という国である。今回のヴィ―ガンバーガーを始めとして、アル・イスラミ・フーズはこれからの食の多用化を牽引していくであろう。

 また、このヴィーガンバーガーにはヒマワリタンパクが使われている。食品アレルゲンである大豆を使用していないため、アレルギーを持つ人など幅広い顧客にアプローチすることができる部分も大きな強みである。

参考
Major Haral Food company Launches Its First Vegan Burger In UAE

Vegan Abu Dhabi: why the plant-based lifestyle is growing in the UAE