代替肉を使った中華まんを食べてみた

健康志向や環境問題への意識の高まりを受け、ここ最近はファーストフードチェーンやコンビニでも代替肉商品の販売が徐々に目立ちつつある。今回は、コンビニなどで売られていた代替肉が使用されている中華まんを食べてみたのでその感想を紹介したい。

代替肉を使用した井村屋の「大豆ミートまん」とセブンイレブンの「ソイまん」

  

●目次

 1.井村屋の「大豆ミートまん」 
 2.セブンイレブンの「ソイまん」
 3.食べ比べ
 4.まとめ

      

1.井村屋の「大豆ミートまん」

■商品概要

商品名 :大豆ミートまん
価格  :2個入り1袋あたり350円(税抜)※井村屋ウェブショップで5袋以上から購入可
発売日 :2020年7月13日
販売地域:井村屋ウェブショップと一部店舗
公式サイト:井村屋

 長年、肉まんやあんまんの販売をしている井村屋は2020年7月にお肉を一切使用していない「大豆ミートまん」を販売した。数種類の代替肉を使用し、一部味付けに井村屋の植物性由来のブイヨンを使用しているとのことだ。
 井村屋オンラインショップでは2個入り×5袋以上からの注文になるようだが、楽天市場では2個入りの購入も可能であり、今回、楽天市場から購入した。井村屋に問い合わせてみたところ、イオン系のスーパーでは一部取り扱ってるようだ。
 また、2020年10月から12月の間には、ファミリーマートのカウンターフードコーナーに「大豆ミートまん」が置かれていた。ファミリーマートに問い合わせたところ、東京都内限定の販売で、オリジナル商品とのことだ。しかし、大豆ミートまんの包み紙には井村屋と印刷されていたことから、井村屋が販売している「大豆ミートまん」とかなり似ている商品であったと思われる。

井村屋の「大豆ミートまん」

大豆ミートまんの断面

■食べてみた感想 

  • 味 
    餡からは野菜の旨みが感じられ、ジューシー感もあった。動物性のお肉を使用していないにもかかわらず満足できる味だった。
  • 食感 
    中身の具材は柔らかめで、豚肉と比べると歯ごたえがやや足りないが、竹の子や玉ねぎといった野菜の食感はしっかり感じることができた。お肉の粗挽き感を求めなければ十分満足できると感じた。また、皮がもっちりしていて良い食感であった。
  • 総合評価 
    皮、中身の具ともにおいしく、量のバランスも良く、老舗肉まん屋として長年支持されているのも納得の味であった。大きさは通常の肉まんと変わらず、ボリュームも同じくらいに感じた。また、肉不使用のため脂質が抑えられ、コレステロールも低く、身体に優しくて良い商品だと感じた。

ちなみに、昨年末ファミリーマートで売られていた「大豆ミートまん」はこちら。
※2020年12月で販売終了

ファミリーマートで売られていた「大豆ミートまん」

ファミリーマートの「大豆ミートまん」の断面

井村屋が販売している「大豆ミートまん」と比較すると、形状やサイズがやや違うくらいで、味は非常に近いと感じた。


2.セブンイレブンの「ソイまん」

セブンイレブンの「ソイまん」

■商品概要

商品名 :ソイまん
価格  :129円(税込)
発売日 :2021年1月12日(現在は販売中止となっているおそれあり)
販売地域:東京都
公式サイト:セブンイレブン

セブンイレブンからは2021年に入ってから、大豆ミートが使用された「ソイまん」が発売された。アレルギー表示に豚肉・鶏肉・牛肉が含まれており、肉類が一部使用されているようだ。こちらは東京都内のみの販売のようだ。

ソイまんの断面

■食べてみた感想 

  • 味 
    中身の具は調味料に畜肉エキスが入っているため肉の風味がやや感じられた。また、味はしっかり目についており、ブラン入りの皮と合っていた。ブラン入りの皮は通常の肉まんの皮と比べるともっちり感が足りないように感じた。
  • 食感 
    中身はとろみの部分が多く、具材が少なめだった。代替肉ミンチは弾力があったものの量が少なく、筍の方が存在感があった。
  • 総合評価 
    1個当たり169kcalと低カロリーであり、軽めの食べ応えであった。菜食の観点から考えると畜肉エキスが入っていることは懸念点であり、味にも改善の余地があると思われるものの、ヘルシー志向の人にとって軽めのおやつに良いだろう。また、生地にブランが入っている点や価格が通常の肉まんより安い点は良いと感じた。


3.食べ比べてみた感想

2つの代替肉を使用した中華まんを食べてみて、動物性食材不使用や食べ応えの面では井村屋の大豆ミートまん、カロリー面ではセブンイレブンのソイまんが優れていた。そして、全体的な満足度は井村屋の大豆ミートまんの方が高かった。


4.まとめ

今回紹介した代替肉入りの中華まんは、味自体は各企業の工夫が感じられ、良いと感じた。

一方で、食感がやや物足りない点や成分に肉が含まれているものがあった点において、動物性のお肉の代替品という観点からはまだ改善の余地があると感じた。しかし、中華まんにも代替肉の商品が出たことは大きな一歩であり、前向きに捉えたい。

今後はヴィーガン対応の商品やより肉らしさが再現された商品が出ることに期待したい。

追記:井村屋は大豆ミートまんを動物性原料不使用にリニューアルし、「2コ入大豆ミートまん」として2021年7月27日に発売開始しました。(ニュースリリース「2コ入大豆ミートまん」発売のご案内

    

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