ネスレ、中国で代替肉商品の販売を開始
| 世界的な食品・飲料メーカーのネスレ(Nestle)が代替肉商品の新しいラインナップを中国市場に向けて開発した。商品ラインは、既にオーストラリアでも発売されているハーベスト・グルメ(Harvest Gourmet)というブランドで、バーガーパティ、ソーセージ、ナゲット、ミンチ肉、クンパオチキン、ミートボール、“豚”の角煮などが主な商品として含まれており、もちろんいずれもプラントベースだ。
生産
ネスレによると、ハーベスト・グルメの商品ラインは「最先端の生産技術」を駆使して作られているという。今回の新商品の開発に先立ち、ネスレは天津に新たな生産拠点を構築した。ハーベスト・グルメの代替肉商品もそこで生産される。
流行の先を行く
ネスレ中国のCEOであるラシド・クゥレシ氏(Rashid Qureshi)は、
「プラントベース食品を毎日の生活にとって欠かせない存在へと変えて行きたいとネスレは熱望している。だからこそ、今回もまたおいしく健康的な新商品を、こうして中国の人たちに提供できることを大変喜ばしく思っている。」
「中国はアジアの中でも特にプラントベースの流行をリードしていると私たちは確信している。中国では、多くの人たちが心身の健康と地球のためを想った選択を使用と心がけている。」
とコメントしている。
関心の高まり
中国でのプラントベース食品への関心の高まりはここ数年急上昇している。ロイター通信でクゥレシ氏も以前述べていた通り、中国国内だけでもプラントベース食品の需要は2014年から2018年にかけておよそ2倍にまで成長している。このような数字の変化からも、中国の消費者の多くが、「自分たちにとっても地球にとっても最善の選択肢」を求めていることが伺える。
またグローバル・データ(GlobalData)の研究報告によれば、中国の消費者の80%以上が「バランスの取れた」、「柔軟な」食の選択肢を求めている。これも踏まえ、ネスレは中国国内でのヴィーガン商品に対する関心の高まりを強調している。
ネスレと地球
先月ネスレのスイス本社は、温室効果ガスの削減のためにおよそ4,000億円(30億ユーロ)の投資をすると発表した。その具体的な内容には、さらなるプラントベース食品の開発や、既存の商品をより環境に優しい商品へと改良することなどが盛り込まれている。
ハーベスト・グルメの旗艦店はアリババグループのオンラインショップであるティーモール(Tmall)にて開設された。またそれと並行して、上海と北京のスーパーマーケット、ヘマ(Hema)でも年末に販売を開始した。
参考サイト:https://plantbasednews.org/lifestyle/food/nestle-debuts-plant-based-brand-in-china/