話題の無印良品の代替肉商品を食べてみた

 今回は無印良品から新しく出た代替肉商品を実際に食べてみた。発売されている新商品は、大豆ミートのハンバーグ・ミートボール・ひき肉タイプ・薄切りタイプの4種類である。その中で入手することができた以下の3種類の商品について、それぞれレビューをしていく。

<目次>
1.ハンバーグ
2.ミートボール
3.薄切りタイプ
まとめ

1.ハンバーグ(消費税込 290円)

 まずはハンバーグ。こちらの商品は味付けがされていて、容器に移して電子レンジで加熱するだけで食べられるため、忙しいときにも手軽に食べられるという点が魅力だ。下の画像の成分表示のように大豆を由来としているほか、玉ねぎやパン粉などが使用されている。しかし、粉末卵白などの卵、乳成分が含まれているので、ヴィーガン対応とはなっていない点は注意が必要だ。

 今回は電子レンジで加熱し、野菜を添え、ケチャップと中濃ソースを混ぜたハンバーグソースをかけて食べてみた。

  • 見た目、におい

 外見は普通のハンバーグとほぼ同じだが、普通のと比べて少し小さいと感じた。大豆特有のにおいはしなかったことで、味にも期待が持てた。断面を見てみると、普通の肉のジューシーさや肉汁が出てくる感じとは違い、繊維のようなパサパサとした感じが見受けられる。

 味はそこまで濃くなく、今回のように好みのソースなどをかけると良いだろう。またはチーズなどが入っていれば、さらに美味しいのではないか。

  • 食感

 正直少しパサパサしている感じがして、油っぽさが欲しいと感じた。しかし、ずっしりとした感じがあり、食べ応えがあった。ただその分、普通のハンバーグより柔らかくないと感じた。

  • 感想

 正直なところ、やはり肉という感じはせず、肉を好きな人が食べたり肉が食べたいと思って食べたりする場合では少々残念な印象となるかもしれない。しかし、煮込みハンバーグなどにしたらもっと美味しく食べられるのではないかと感じた。

盛り付けられたハンバーグ

断面の様子


2.ミートボール(消費税込 290円)

 二品目はミートボール。こちらの商品も電子レンジで加熱するだけで食べられる。ハンバーグと同様に、こちらも卵、乳成分が含まれている。パッケージには、トマト煮込みやあんかけなどの調理用としても使用ができると書いてあるが、今回はパスタの具材としてトッピングして食べてみた。

パッケージから出したミートボール
  • 見た目、におい

 外見は普通のミートボールと全く同じで、こちらもハンバーグと同様に大豆から作ったお肉にありがちな独特なにおいはしなかった。

 筆者自身は普通のミートボールと変わりなく美味しいと感じられたが、一緒に食べていた家族は本物とは違う味がすると感じたようだ。

  • 食感

 予想していたよりも弾力があり、食感は普通の肉とほぼ変わらないのではないだろうか。

  • 感想

 ジューシーさがやはり足りないと感じた。また、加熱してパスタなどにトッピングするだけではく、トマト煮込みのように調理した方がより美味しく食べられるかもしれない。

アラビアータパスタにトッピングされたミートボール

3.薄切りタイプ(消費税込 290円)

 三品目は薄切りタイプの大豆ミートだ。こちらの商品は、生姜焼き、野菜痛め、肉豆腐などの料理に利用できるとパッケージに表示されている。ハンバーグ、ミートボールとは異なり、卵、乳製品は使用されておらず、大豆と小麦を使用した商品である。今回は親子丼として調理して食べてみた。

大豆ミート 薄切りタイプのパッケージ裏面

 
 通常の親子丼を作るように、玉ねぎと一緒に薄切りタイプの大豆ミートを調味料に入れて煮込み、卵を加えた。

玉ねぎと一緒に調味料で3分ほど煮込む
  • 見た目、匂い

 外見は肉のようにも見えるが、少しパサパサしていそうな感じがする。そして、ハンバーグ、ミートボールと大きく異なった点がにおいである。この薄切りタイプの大豆ミートは、パッケージから出してすぐに大豆特有のにおいが強い。。

 味はないので味付けをして食べる必要がある。また、食べている最中にも大豆の風味が強く感じられた。

  • 食感

 煮込んだこともあって柔らかくなって豚肉のような感じがあり、豚肉をイメージして作られたのではないだろうか。

  • 感想

 今回の三つの商品の中では一番大豆の風味が強い。炒めて食べるよりは食べやすいと思うが、焼肉のように焼いて濃い目のタレをつけて食べてみたら、また違う印象になるのではないだろうか。また今回、煮込んだために柔らかくなり、豚肉のような感じがしたが、どの肉を目指して作られたのかということも気になった。

出来上がった親子丼

まとめ

 この3種類の中で個人的に順位をつけるとすれば、1位:ミートボール、2位:ハンバーグ、3位:薄切りタイプとなる。
 ミートボールは予想していたよりもはるかに食感が良く、普通の肉のミートボールと大差ないものであった。ハンバーグもミートボールよりは劣るが、調理法次第ではかなり改善されるのではないだろうか。

 一方で、薄切りタイプはまず大豆の匂いが強いことから、あまり美味しく感じない上に、煮込んだ調理法でもこの結果だったことから少し残念だと感じた。しかし、様々な調理法を試していく上でこの薄切りタイプに合った、さらに美味しく食べられる調理法が見つかることに期待したい。そしてこれからどう変わっていくのか、また新たなラインナップは出てくるのかチェックしていきたい。