新技術の可能性、Redefine Meatは生産力のある植物肉3Dプリンターを開発

Redefine Meatは6月に新しい3Dプリントプロセスを開発し、産業レベルの3Dプリンターでプラントベースのステーキを製造できるようになったことを発表した。

「従来の代替肉の生産にないプロセスで、肉層ごとに分離して、本物のお肉にあるすべての繊維を正確的に構成することを実現した」と創始者のEshchar Ben-Shitrit氏が説明した：

「この製造方法はさまざまな可能性を切り開き、食品サプライチェーン全体の参入者に肉の特性を正確に制御する機能を提供できる。例えば日本産和牛の霜降りやオーストラリアの牧草飼育牛肉、アンガスプライムビーフなどのテクスチャーを擬似できるようになった。私たちが慣れている動物肉の食体験に似ている代替肉を作る新しいテクノロジーは、動物肉が大好きな人たちの情を植物肉に移すのに大事なことだ。」

この3Dプリントプロセスは、1時間当たり最大50枚のステーキをプリントできるキャパシティーを持っており、今年秋にヨーロッパのレストランで展開する準備はできているようだ。順調に進めば2021年に肉産業の業者向けにロールアウトする予定だ。

Redefine社の3Dステーキは「Alt-Fat」、「Alt-Muscle」、「Alt-Blood」と呼ばれる3つ異なる成分のパックをプリントして作られている。3D プリンターに70個の感覚パラメーターをマッピングしてテクスチャー、脂肪分布、ジューシーさ、口当たりなどをコントロールできるようだ。

「筋肉、脂肪、血液に別々の処方を使用することで、様々なステーキの代替製品を完璧に作れるようになった」CEOのBen-Shitrit氏はリリースで語った。 「これは我々の3Dプリント技術に特有のもので、代替肉マトリックスの中で起こることを制御できる空前のイノベーションだ。」

昨年の秋にRedefine社プリンタの価格が10万米ドル（約1000万円）だと漏らしたことがあるが、ハードウェアの製造を拡大するために、多少安くなるだろうと予測されている。

また、1時間あたり50枚の生産量は、今までの植物肉生産に使われる初期のプロトタイプよりも確かに高いが、動物肉生産ラインのキャパシティーとは比べられないので、その結果、同社の3Dプリントステーキは高級レストランでのみと見積もっているようだ。

発表の一環として、同社はグローバル風味合成企業Givaudanに従事している新しいパートナーを公開した。3Dプリンターのフレーバーをマッピングする際に緊密に協力したようだ。

参考URL：https://www.redefinemeat.com/post/redefine-meat-targets-meat-lovers-with-3d-printed-plant-based-solutions-we-re-closer-than-you-think